地元の小学生とふれあい「かける先生って呼んでください!」
埼玉西武の新人5選手が春季キャンプ地の宮崎県日南市で地元の小学生たちとふれあった。休養日となった4日は選手たちが球場にほど近い南郷小学校で、トビウオのすり身を練って作られる地元の郷土料理「魚うどん」作りにチャレンジ。6年生の児童の前に登場した選手たちが一人ずつ自己紹介をする中で、一番に張り切っていたのがドラフト3位の山野辺翔内野手(三菱自動車岡崎)だ。
「かける先生って呼んでください!」と元気よく挨拶すると、児童たちの名前を一人一人聞き、積極的に話しかけるうちにあっという間に人気者になった。グラウンドでは軽快にボールをさばくが、まな板の上のトビウオをさばくのには一苦労。「先生、だめだね」と児童に声をかけられ、苦笑いを浮かべていた。
何事にも全力投球だ。キャンプイン前日にはワサビたっぷりのマグロをほおばり、練習では2日連続特守をこなした。この日も至る所でサービス精神を発揮した山野辺だが、チームではまだ新人選手。前日に秋山から外崎との会食に誘われた。秋山から「まずは自分のことを考えて。チームどうこうよりも結果を出せるように頑張って」と背中を押された。
「まずは埼玉西武の電光掲示板に最初から(名前が)出るように頑張りたい」。チームのスタメンをつかんで、いつか代表に名を連ねる2人の先輩に追いついてみせる。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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