キャンプ終盤にA組合流目指す、リハビリ担当コーチは「今でもA組でやろうと思えばやれる状態」
春季キャンプ3日目、第1クールを終えた福岡ソフトバンク。明石健志内野手はリハビリ組に混じって慎重な調整を続けている。
選手たちがハードなランニングメニューをこなしている間、明石は室内練習場のはんぴドームでトレーナーらと練習を続けていた。
腰を痛めて緊急搬送されたのが昨年の春季キャンプ終盤。以来、腰に不安を抱えながらシーズンを何とか乗り切ってきた。現在は特にどこかが悪いという状態ではないが「やはり去年のトラウマがあるし、一度やったらまたしばらく動けないという怖さもある。A組は競争なんで、どうしても無理してしまう」と、慎重に調整を続けている。
そんな明石の心理状態を首脳陣も理解しており、あえてリハビリ組でゆっくりと調整させる方針にしたようだ。
齋藤学リハビリ担当コーチは「今でもA組でやろうと思えばやれる状態。ただ明石本人に不安がある以上、無理はさせない。キャンプ終盤にA組に合流できるようにと言われている」という。明石もプロ16年目。多少の出遅れをカバーできるだけの経験値は持ち合わせている。今は焦らずに、自らの不安と向き合っていくだけだ。
なお、同じく腰を痛めてリハビリが続いている江川智晃外野手は「初日よりはだいぶ良くなっています」と表情も明るくなった。「今日バットを振ってみたけど、まだちょっと無理でした。第3クールあたりで(通常メニューに)入っていけたらと思います」と語っていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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