速球よりもカーブに注目「斜めじゃなく、縦に落ちる感じ」
北海道日本ハムのドラフト1位ルーキー吉田輝星投手が2日、沖縄・国頭キャンプで初となるブルペンでの投球練習を行った。真っ直ぐにカーブ、スライダーを交えて38球を投げ込んだ。
15球目が高めに大きく外れて暴投になるなど、制球にバラツキが見られた初ブルペン。投球を見守った加藤武治2軍投手コーチは「今日はバランスが悪かった。ユニホームを着て初のブルペンで、注目もされている。緊張していないと言っていたけど、緊張していたと思う。そういうのもあってバランスを崩していたと思います」と、この日の印象を語った。
その中で加藤コーチが高く評価したのは、意外にも「カーブ」だった。腕の振りを理想のものにすることを主な目的として投げているカーブだが、加藤コーチは「真っ直ぐが売りの投手ですけど、いいカーブを投げるし、カーブは武器になると思う。斜めじゃなく、縦に落ちる感じで、そういないかな」と語っていた。
今後はブルペンでの投球練習を何度か行い、第3クールにはバッティングピッチャーを務める予定。順調にいけば、1軍本隊が沖縄入りした後の16日に行われる紅白戦で実戦デビューを果たすプランとなっている。加藤コーチは「16日の紅白戦で投げさせる予定。そこまでは好きにやらせます。まずはプロの打者とやるまでは、キャッチボールとかで自分で修正してもらおうと思っています」と話し、しばらくは“放任主義”で調整させる考えを示した。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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