球春到来、各チームがキャンプ初日を迎える
2月1日、いよいよ球春到来。パ・リーグでは米国・アリゾナ州でキャンプを行う北海道日本ハムを除く5球団が、日本国内でキャンプインする。3月29日のペナントレース開幕に向けて、各チームは調整を本格化させていく。はたして、各球団の初日の練習メニューと見どころはどのようなものだろうか?
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ベテラン藤田選手が遊撃手に挑戦! 若手2選手の動きにも注目
昨季途中から監督代行として指揮をとった平石新監督率いる東北楽天は、沖縄県・久米島野球場でキャンプイン。FAで埼玉西武から加入した浅村栄斗選手や、4番候補として期待されるブラッシュ選手らが一軍キャンプに参加する。注目すべきは、11時20分ごろから行われるシートノックだ。7月に37歳を迎えるベテラン・藤田一也選手と、2年目の山崎選手、ルーキーの渡邊選手が遊撃手のポジションに就く。二塁手として3度のゴールデングラブに輝いた名手・藤田選手は、新たなポジションでどのような動きを見せるのか? また、茂木選手が二軍スタートとなったことで、虎視眈々とレギュラー獲りを目指す若手2選手の動きも注目されるところだ。
埼玉西武では投手21人中18人が初ブルペンへ
21年ぶりのパ・リーグ連覇を狙う埼玉西武は、宮崎県・南郷スタジアムでキャンプイン。9時から行われる歓迎セレモニーに引き続き、練習が行われる予定だ。注目したいのは昨年、リーグワーストのチーム防御率4.24と苦しんだ投手陣。開幕投手が期待される多和田投手や巨人から移籍の内海投手ら、キャンプに参加する21人中18人が初日から投球練習を予定している。エース菊池投手が抜けた投手陣でアピールに成功するのは誰になるのか、早くも目が離せない。
千葉ロッテはキャンプ初日に異例の紅白戦
井口監督2年目のシーズンを迎える千葉ロッテは、沖縄県・石垣市中央運動公園野球場でキャンプイン。なんと言っても注目なのは、12時30分から行われる紅白戦だ。白組の4番には高卒2年目で今季は三塁のレギュラーを狙う安田選手が入り、紅組の4番には昨年に24本塁打を放ち、さらなるアーチ量産が期待される井上選手が座る。また、投手陣では白組・石川投手、紅組・涌井投手の両エースが先発。その後、大谷投手、唐川投手、松永投手といった実績のある面々に加え、種市投手や成田投手ら今季の飛躍を狙う若手も続々と登板する予定だ。この紅白戦の結果でキャンプの一軍、二軍の振り分けが決まるとあって、いきなり公式戦さながらの真剣勝負が見られそうだ。
オリックスではテスト生として通算96勝左腕が参加
西村新監督が就任したオリックスは、宮崎県・清武総合運動公園SOKKENスタジアムでキャンプイン。2年目にして主将に任命された福田選手を中心に、大きく若返ったチームがどのような動きを見せるか注目が集まる。投手陣ではベテランの岸田投手や守護神・増井投手と同じ組に、東京ヤクルトを退団した成瀬善久投手の名前が。5度の2桁勝利を挙げ、通算96勝をマークしている左腕は、テスト生として今キャンプに参加する。2010年にはともに“史上最大の下剋上”と呼ばれる日本一を達成した西村監督の下で、実績十分の左腕は復活を果たせるか。
福岡ソフトバンクは新人4投手が同組
「パーソル CS パ」で埼玉西武を下し、勢いそのままに2年連続の日本一を成し遂げた福岡ソフトバンクは、宮崎県・宮崎市生目の杜運動公園野球場でキャンプイン。午前中はウォーミングアップ、ランニングにたっぷり時間をかけるのは王者の余裕か? 昼食タイムを挟んで、野手は5組、投手は4組に別れ基本的なメニューをこなしていく。この中でも注目は投手のD組。甲斐野投手、杉山投手、板東投手、奥村投手という新人4人が、同組で練習を行っていく予定だ。新人合同自主トレではつらつとした動きを見せ、一軍入りを果たした4投手。はたして、ユニホームを身にまとって臨むキャンプでも首脳陣にアピールできるだろうか。
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