練習環境に大満足「最高です。この上ない環境」
福岡ソフトバンクは9日、福岡・筑後市のファーム本拠地「HAWKS ベースボールパーク筑後」で新人合同自主トレをスタートさせた。ドラフト1位の甲斐野央投手ら支配下7選手、育成4選手の計11選手がキャッチボールやランニングなどを行った。
新人の中で異彩を放ったのが、ドラフト3位の野村大樹内野手。早実時代は走り込みよりも、筋力トレーニングが中心だったようで、ランニングメニューでは悲鳴もあがった。それでも、笑顔で汗を流す姿が印象的で「ランニングはしんどかったですけど、先輩たちがいい雰囲気を作ってくれるので楽しくできました」と初日を振り返っていた。
そして、その意識の高さをうかがわせたのは、施設の充実ぶりを問われた時。入寮したのは2日前の7日だが、早くも「最高です」と気に入った様子だ。それもそのはず。福岡ソフトバンクの若鷹寮は室内練習場に隣接しており、その中の打撃マシンでは24時間いつでも打ち込むことができ、これにすっかり心を奪われたよう。
「昨日、一昨日とマシンで打ちました」と明かした野村。7日の入寮後には約3時間もマシンに向かっていたという。「家の横にタダのバッティングセンターがあるようなもの。この上ない環境です。これで活躍出来なければ、言い訳できないくらい」とまで言い、全体練習終了後に報道陣の取材に対応すると、そのままバットを持って打撃練習に向かった。
文字通りの“練習の虫”であろうことが想像できる野村。早実時代には清宮幸太郎とともに中軸を組み、勝負強さを示してきた。松田宣浩や内川聖一らの“後継者”として球団が期待する右の大砲候補。その未来が楽しみだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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