首位攻防戦で飛び出した美技、菊池に福岡ソフトバンク戦初勝利をつけるビッグプレーに

　福岡ソフトバンクの2年連続日本一で幕を閉じた2018年のプロ野球。今年も「これぞプロ」というファインプレーが多く生まれたが、Full-Count編集部では撮影したカメラマンが自ら今シーズンのベストショットを選出した。それが、この埼玉西武・浅村栄斗内野手(シーズン後に東北楽天にFA移籍)の美技だ。

　9月28日の埼玉西武-福岡ソフトバンク(メットライフドーム)の首位攻防戦。5-3と埼玉西武2点リードで迎えた8回、1死一塁の場面で松田の打球は遊撃・源田の正面への痛烈なゴロとなった。源田をこれを捕球すると、浅村に送球。浅村は二塁ベースを踏み、そのまま一塁走者の中村晃のスライディングを避けるように高々とジャンプし、空中で反転して一塁へボールを転送した。

　ボールはダイレクトで一塁・山川のグラブに収まり、悠々アウトに。6-4-3のダブルプレー。当初は、二塁塁審がセーフと判定したが、辻監督のリクエストで覆った。埼玉西武はそのまま5-3で勝利し、12連勝でマジック「1」に。7回8安打3失点と力投したエース菊池に福岡ソフトバンク戦通算19試合目の登板で初勝利をつけるというビッグプレーでもあった。

　跳躍した浅村の身体能力の高さが分かる1枚。キャプテンとして埼玉西武を優勝に導き、オフに東北楽天にFA移籍した浅村は、今年のプロ野球界の主役の一人だった。

記事提供：Full-Count