来季は「チーム離れた同年代の分まで」
福岡ソフトバンクの長谷川勇也外野手が20日、契約を更改。3年契約を今季で満了し1億円減の推定年俸1億円で新たに単年契約を結んだ。
今季の長谷川は、55試合に出場して打率.287、5本塁打、20打点の成績。出番は限られたが、8月15日の東北楽天戦(ヤフオクD)で2ラン2本を放つなど勝負強さを発揮した。球団から「プレッシャーがかかるところでしっかりやってくれた」という評価を受けながらも、制限を大きく上回る大幅減の提示を受け「納得してサインした」という。
「しょうがないかなという気持ちもあるし、何くそと思う気持ちもある。球界の流れとして世代交代が進んでいるので、難しいところ。契約してもらったことへの感謝もあるし、何くそという思いもある。一言では言い表せない」
さらに長谷川は「同年代の選手が引退したり、チームを去っていった。『まだまだできる』と思いながら、チームを離れていった選手は悔しいと思う。そういう気持ちを自分の力に変えて頑張りたい」と続けた。来季に向けて「行けと言われたところでしっかり結果を出したい。そのための技術を上げていきたい」と語ったが、ここで2軍で一緒にプレーしてきた若手選手への厳しい言葉も飛び出した。
「意識の高い選手がいない。何のためにプロに入ってきたのか、何のためにユニフォームを着ているのか、伝わるものがなかった。年齢を重ねて後輩の見方が変わってきたところもあるが、だから負けちゃいけないし、負けるわけがないとも思っている。それは松田選手や内川選手にしても同じ。みんな、若い選手に負けるなんてまったく思っていない」
長谷川は自らの技術を磨いて結果を出すことで、迫りくる世代交代の波に抗い続ける覚悟だ。再手術を受けた右足首の状態については「前よりはいい。気にならないかと言われるとそうでもないが、いい感じ」とし「シーズンまでを考えて、いい感じでキャンプに入りたい」と語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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