【ソフトバンク】小久保裕紀監督が2年連続で正力松太郎賞受賞「変わる勇気と変わらぬ決意でシーズンを突き進むことができた」連続受賞は工藤公康氏以来 世界一の球団づくりが使命

スポーツ報知

小久保裕紀監督

 プロ野球の発展に貢献した監督、選手に贈られる「第50回正力松太郎賞」の選考委員会が4日、都内で行われ、ソフトバンクを2年連続の日本一に導いた小久保裕紀監督(55)が2年連続で受賞した。連続受賞は18~20年の工藤公康氏(現中日監督、当時はソフトバンク監督)以来となった。

 就任3年目の今季は球団が福岡移転後初のリーグ3連覇を達成。91勝49敗3分で、2位・西武に11・5ゲーム差をつける独走だった。ポストシーズンでもCS最終ステージで日本ハムを3連勝で下すと、日本シリーズでも2年前に苦杯をなめさせられたDeNAを4連勝でスイープした。

 昨季の最多勝の有原が日本ハムに移籍し、エースのモイネロもコンディションが整わず8月まで登板がない中、打線が圧倒的な破壊力を見せ、シーズン44度の逆転勝ち。5月以降、1番に据えた正木が28本塁打を放つと、新4番の栗原が40本塁打、118打点で2冠を獲得。遊撃のレギュラーに定着した庄子、12勝を挙げた前田悠ら若い力も育てた。

 秋季キャンプは2年連続で行わず、指揮官は家族との時間を大切にしている。日本シリーズで頂点に立った直後には壮大な目標を語った。「球団自体(の目標)が目指せ世界一で、もし世界一を決定する舞台があったとすれば、ホークスだよねと言われるチームづくりをしていかない限りはそこにつながらない。だから常にリーグ優勝、連続日本一連覇という目標設定をせざるを得ない。それを積み重ねることによって、10年後、15年後に本当にそういう舞台があったときに日本の野球といえばホークスでしょと持って行くための位置づけ」と、世界一の球団づくりを使命と認識。来季、挑戦する球団史上初の4連覇でさえ、まだまだ通過点にすぎない。

* * *

以下は小久保監督のコメント

昨年に続き、名誉ある正力松太郎賞を受賞させていただくことを大変光栄に思います。

チームを代表して、すべての関係者、そしてファンの皆さまに心から感謝申し上げます。

リーグ3連覇と、2年連続日本一を目標に掲げたシーズン、選手たちはそれぞれの役割を理解し、目標達成に向けて戦い抜いてくれました。

今年のチームスローガンに掲げた「全新」、まさに新たなチャレンジをし、変わる勇気と変わらぬ決意でシーズンを突き進むことができたと思います。

また、コーチ・スタッフ・フロントの献身的なサポート、そして常に温かく、時に厳しく見守ってくださったファンの声援が、大きな力になりました。この賞は、福岡ソフトバンクホークスの高い組織力と、一人ひとりがプロフェッショナルチームの一員として役割を果たすことができた証だと思います。

来年も新たな目標をもって、新たな挑戦をし続け、福岡の皆さま、そして全国のホークスファンに誇りに思っていただけるチームづくりを続けてまいります。

この度は本当にありがとうございました。

 ◆小久保 裕紀(こくぼ・ひろき)1971年10月8日、和歌山市生まれ。55歳。星林から青学大を経て1993年のドラフト2位(逆指名)でダイエー(現ソフトバンク)入団。95年本塁打王、97年打点王。2003年オフに巨人へトレード移籍。07年からFAで古巣復帰。12年限りで現役引退。通算2057試合で2041安打、打率2割7分3厘、413本塁打、1304打点。13~17年は侍ジャパンの監督。21年にソフトバンク1軍ヘッドコーチ、22、23年の2軍監督を経て、24年から1軍監督。右投右打。

 ◆77年制定

 ◇正力松太郎賞1934年に日本初のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部(現巨人)を創設し、日本のプロ野球発展に大きな功績を残した故・正力松太郎氏(元読売新聞社社主)を記念し、77年に制定された。その年の日本プロ野球界で最も貢献した競技者(監督、コーチ、選手、審判)に授与される。選考委員は王貞治(ソフトバンク球団会長)、山本浩二(元広島監督)、門田隆将(ノンフィクション作家)、高田繁(元ヤクルト監督)、辻発彦(元西武監督)の各氏。

 ◇正力松太郎賞受賞者◇

年受賞者(1977年制定)

77 王貞治(巨人内野手)

78 広岡達朗(ヤクルト監督)

79 西本幸雄(近鉄監督)

80 古葉竹識(広島監督)

81 藤田元司(巨人監督)

82 広岡達朗(西武監督)

83 田淵幸一(西武内野手)

84 衣笠祥雄(広島内野手)

85 吉田義男(阪神監督)

86 森祇晶(西武監督)

87 工藤公康(西武投手)

88 門田博光(南海指名打者)

89 藤田元司(巨人監督)

90 森祇晶(西武監督)

91 秋山幸二(西武外野手)

92 石井丈裕(西武投手)

93 野村克也(ヤクルト監督)

94 長嶋茂雄(巨人監督)

〃  イチロー(オリックス外野手)

95 イチロー(オリックス外野手)

96 仰木彬(オリックス監督)

97 古田敦也(ヤクルト捕手)

98 佐々木主浩(横浜投手)

99 王貞治(ダイエー監督)

00 松井秀喜(巨人外野手)

01 若松勉(ヤクルト監督)

02 原辰徳(巨人監督)

03 王貞治(ダイエー監督)

〃  星野仙一(阪神監督)

04 伊東勤(西武監督)

05 バレンタイン(ロッテ監督)

06 王貞治(ソフトバンク監督)

07 落合博満(中日監督)

08 渡辺久信(西武監督)

09 原辰徳(巨人監督)

10 西村徳文(ロッテ監督)

11 秋山幸二(ソフトバンク監督)

12 原辰徳(巨人監督)

〃  阿部慎之助(巨人捕手)

13 星野仙一(楽天監督)

14 秋山幸二(ソフトバンク監督)

15 工藤公康(ソフトバンク監督)

16 栗山英樹(日本ハム監督)

17 サファテ(ソフトバンク投手)

18 工藤公康(ソフトバンク監督)

19 工藤公康(ソフトバンク監督)

20 工藤公康(ソフトバンク監督)

21 高津臣吾(ヤクルト監督)

22 中嶋聡(オリックス監督)

23 岡田彰布(阪神監督)

24 三浦大輔(DeNA監督)

25 小久保裕紀(ソフトバンク監督)

26 小久保裕紀(ソフトバンク監督)

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