
◆パ・リーグ 日本ハム4―7オリックス(19日・エスコンフィールド)
最高の感触が両手に残った。大歓声を浴びた日本ハムの二刀流・柴田獅子投手(20)は一塁ベース手前で右人さし指を突き上げた。3―4の6回先頭、エスピノーザの148キロを強振し、右翼中段へプロ初本塁打となる一時同点ソロ。「感触が良くて気持ちよかった。一塁ベース回る時は結構嬉しかった」。打球速度は驚異の177キロ。球団のレジェンド・大谷(ドジャース)の92打席目よりも早い、11打席目での初アーチに屈託のない笑顔を見せた。
福岡大大濠時代は、投手が中心。高校通算19本塁打も、「バッターは本当に素人なので」と、自信はなかったが、栗山CBOら球団からの勧めもあり二刀流の道を選んだ。しかし、1年目は「これは時間がかかる」と、2軍51試合で打率1割8分6厘、2本塁打と大苦戦。オフは、「二刀流で活躍するために、レベルが低い方を強化するのは当然」と、覚悟を決め野手に専念した。速さと強さを追い求め、ラグビー選手が行うアジリティーメニューを取り入れ、入団時87キロだった体重は101キロまで増えた。今季は2軍で8発を放ち覚醒。「1勝するより初ホームラン打つのが早かったのは、自分でもいい驚き」と、努力が実った。
新庄監督は「レイエスみたいな打球打ちますね。(第2打席で左方向に)ツーベース打った後に、次はライトに放り込もうかって話をしたらそのまま打ちよった(笑)」と、右足の肉離れで離脱中の主砲に代わってDHに入った柴田の打撃に大興奮。「ここから200本、300本打てる素質がある」と、今後もDHでの起用を見据えた。大谷の背中を追う20歳の新たな伝説が幕を開けた。(川上 晴輝)
▽名前 柴田 獅子(しばた・れお)
▽サイズ&投打 187センチ、95キロ、右投左打
▽生まれ 2006年4月18日、福岡・飯塚市生まれ。20歳。独身
▽年俸 990万円
▽球歴 庄内小2年から庄内ジャガーズで野球を始め、庄内中では飯塚レパーズに所属。福岡大大濠では1年夏からベンチ入りし2年秋からエース。高校通算19本塁打。甲子園出場なし。24年ドラフトでソフトバンクとの競合の末、新庄監督がくじを引き当て1位で日本ハムに入団。直球の最速は156キロ
▽今季成績 8登板で0勝0敗、防御率2・03。打率4割1分7厘、1本塁打1打点
▽名前の由来 西武ファンの祖父の影響。プロでの愛称も「レオ」を希望
▽家族 父、母、12歳上と、11歳上の兄2人。「ほぼ一人っ子みたいな感じ」
▽趣味 お風呂&サウナ。寮のサウナで読書をすることもあり、致知出版の自己啓発本「ガルシアの手紙」を愛読
▽マイブーム ゲーム。アニメ鑑賞。お気に入りのゲームは桃太郎電鉄。アニメはワンパンマン、キングダム
▽憧れの野球選手 ダルビッシュ有。大谷翔平。「僕のロールモデル」と、ダルビッシュの投球動画を見まくり、カーブなど変化球を参考にする。試合前には大谷のホームラン集の動画を見て打席でのイメージを膨らませる。