ロッテ・寺地隆成は、“左投手”に無類の強さを見せる。
昨季、左投手に対して打率.308をマークしたが、今季もここまで左投手に対して13打数ではあるが6安打と、打率.462と打ちまくる。4日のソフトバンク戦でも0-0の2回一死走者なしの第1打席、松本晴が1ストライクから投じた2球目の144キロストレートをセンター前に弾き返す安打を放った。
寺地本人に左投手が得意な感覚があるか訊くと、「得意だなというのは特にないですけど、自分の中でもピッチャーに対して入っていきやすいなというのはあります」と話した。
3月28日の西武戦、11-0の8回二死走者なしの第5打席、左の浜屋将太が2ボール1ストライクから投じた4球目の外角144キロストレートを逆らわずに放ったレフト前安打が良かった。
「自分の中でも長所である反対方向の打球というのもありますし、良い感じに打てていたので、しっかり自分の中でも評価して、引き続き続けていければなと思います」
左投手からといえば、4月2日の日本ハム戦、0-6の7回第無死走者なしの第3打席、上原健太が3ボール1ストライクから投じた5球目のインコース148キロストレートをライトへ1号ソロ良かった。
寺地はインコースの対応について3月24日取材で、「厳しいところは片手一本とか、できれば手を離さずに両手でくるっと打てば長打も増えてくると思います。そこは技術が劣っていると思うので、ここからレベルアップしていければなと思います」と話していた中で、日本ハム戦の上原から放った本塁打はインコースのストレートを手を離さずに両手でくるっと回して打ったような本塁打に見えた。
寺地も「そうですね、あの時は外まっすぐを狙っていたんですけど、その中でもしっかりインコースを反応できたので良かったのかなと思います」と振り返った。
また、2月の都城キャンプから“始動を早くして打つ”ことにこだわってきた。公式戦が始まってからは「良い時もあれば、悪い時もありますし、そこはちょっともっともっと確率を上げていくべき部分なんですけど、オープン戦よりかは確実に始動のタイミングが少しずつ良くなってきているので、あとは確率を上げていけるようにと思います」と前を向く。
◆ サードでの出場
今季は正捕手を目指した中で、2月22日の韓国・ハンファとの練習試合をきっかけに、サードでのスタメン出場が増えている。今季はここまでスタメン出場した8試合は全てサードでの先発出場だ。
オープン戦は打率.208だったが、サードの守備で出場していくリズム、流れが掴めた部分があり、打撃にも好影響をもたらしているのだろうかーー。
「守備の方でも不安な部分が少しはありますけど、一番はバッティングのためということを認識してやっていければと思います」
チームが勝利するためには、高卒3年目とはいえ、寺地のバットにかかる期待は大きい。「チャンスで打てなかったりしますけど、与えられた役割、仕事をしっかり全うしてチームの勝利に一番にしてやっていければなと思います」。チームを勝利に導く安打をどんどん放って欲しい。
取材・文=岩下雄太