「種市さんに伺いまして、今までにないちょっといい感覚が出ています」。
ロッテの菊地吏玖は2日、都城春季キャンプ初めてブルペン入りを果たし、種市篤暉から教わったフォークを早速投げた。
菊地といえば、吉井理人前監督からフォークの握りを教わり、24年後半はそのフォークを武器に一軍での登板機会を増やした。昨季は飛躍が期待されながらも、一軍定着とはならなかった。「今まではその日の状態によって左右されそうな感覚があり、難しいところが多かったんですけど、種市さんに聞いたフォークはちょっとそういうのではなくて、あまり日によっての差が減りそうな。僕の場合フォークは感覚がなくなりやすいんですけど、その感覚がなくなるというのが減りそうな感触はありますね」と手応えを掴む。
この日、ブルペンで投げたフォークについては「良い時もあれば、悪い時もあリました。もちろん、取り組んでまだ1週間前後ですし、今こうだったからこういうミスだったというのも、なんとなく理解しているつもりです。いいミスだったりとか、あとはもちろん良いボールもあったので、今までとちょっと違う感触でやれています」と振り返った。
フォークに関しては今後、打者と対戦して見てというところだろうかーー。
「そうですね、はい。思ったより自分の悪い時でもバッターがいい反応を見せてくれたりというのもあると思いますし、その逆も然りなので。バッター次第というところですね」。
菊地と同じようにフォークを武器にしている八木彬もブルペンで、「浮いた球がありましたけど、低めにいっている球もあったので、ここからどんどん状態を上げていきたい感じです」とフォークを投げ込んだ。
ブルペンでの投球練習を終えたあと、八木の球を受けた松川虎生と話し合う場面も。「去年は縦回転で投げるというのをやっていたんですけど、今日倒しすぎて、高めに吹ける球もあったので、それがどうだったと確認のやり取りくらいですね。しっかり入って来れたら、いい球が来ているんでというやり取りをやっていました」と明かした。
野手陣ではこの日もPFPで、キャンプ初日に続き山本大斗はサードのポジションに入った。「出る場所があれば、どこでもいいですし、打てれば外野で出られるんですけど、どこでもできる準備はしていきたいと思います」。
出場機会を増やすためにチームからサードも練習するように言われたのだろうかーー。
「チームからも言われていますけど、幅を広げるためにサードをやらせてくださいといっているので、はい」。
山本大斗と同じ右打者でファースト、セカンド、サードを守る池田来翔は、「今のところはキツイです。体が。ずっと同じ方向でバットを振るので、腰がきついっす」と、この春も徹底的にバットを振り込んでいる。
去年の都城春季キャンプは厳しい練習だったことを度々話しているが、今年の春季キャンプと去年を比べると、「(去年の春季キャンプの方が)もっときつかったですよ」とのこと。ただ、それにも理由がある。「僕は(去年)マンツーマンだったので。あれを超えるものはないです」と振り返る。
では今年の春季キャンプは厳しい練習だが、ある程度免疫もつき余裕もあるのだろうかーー。
「余裕はないですけど、去年の春に比べたらまだいけるという感じです」と朝から夕方までバットを振っている中で、非常に頼もしい言葉だ。
池田の国士舘大の先輩・髙部瑛斗も、ものすごい練習量を行っている。昨年の契約更改の席で「(昨年の秋季キャンプ)都城で知ったのは、僕は疲れないということですね」と話していたが、これだけ厳しい練習をしても疲労はあまりないのだろうかーー。
「疲労はもちろんありますけど、疲労してもいい時期なので。ただ、怪我をしないように。適度にちゃんと追い込みたいなと思います」。
打撃練習では、構えた時の左肘の高さが変わったように見える。そのことについては「構えるという感覚をやめていて、がちっと構えるよりは遊び心を持って、その時のはまっている感じを大事にしている感じなので、1個1個が違うかもしれないですけど、ちょっとは変わっているかもしれないです」というのが理由だった。
取材・文=岩下雄太