
◆「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」 日本11―4韓国(15日・東京ドーム)
オリックス・曽谷がアピールに大成功した。先発で3回を完全投球。最速151キロを何度も計測した直球は威力十分で、140キロ台のフォークで2三振を奪った。「ストライクゾーンで強く勝負できた。最高のアピールになりました」。白鴎大時代に友人から「ジェットコースタースライダー」(ジェッスラ)と命名された、変化の大きなスライダーも安定。WBCでは“第2先発”の候補と期待される左腕が実力を発揮した。
10日の練習試合・広島戦(サンマリン)では、複数の投手がピッチクロックに苦戦。自身は出番がなかったが「課題が多く残った中での登板。不安はありましたが、気を引き締めて投げられた」と胸をなで下ろした。経験した仲間から情報収集し「急がなくてもいい」と言い聞かせてマウンドへ。テンポよく先陣を務め、侍投手陣の対応力の高さも証明した。
今季は前半だけで自己最多の8勝。3月のオランダとの強化試合に続くメンバー入りを果たした。当初は新品の公式球の扱いに戸惑ったが、投球を重ね「しっかりもんだ球なら大丈夫」と実感。密度の濃い合宿を快投につなげた左腕は「役割はロングリリーフだと思う。いつ呼ばれてもいいように」と春を見据えた。(安藤 理)
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