
ソフトバンク・小久保裕紀監督が24日、「SMBC日本シリーズ2025」の開幕前日記者会見を行った。左脇腹痛でCSを欠場した近藤も合流しており「ベストに近いオーダーが組める」とDHでのスタメン起用を示唆。先発陣も一人ずつ名前を挙げ、投げる投手をほぼ予告した。
以下は主な一問一答
―日本シリーズを前にした心境は。
「月曜日までし烈な戦いをしていたので、その勢いのままいけそうな感じで、比較的落ち着いてはいます」
―昨年を踏まえ、日本シリーズの戦い方。
「やっぱり勝ちきるためには我々の戦いにもっていくことが一番。今年は中盤以降に活躍した藤井、松本、杉山で締めくくるというのがホークスの野球だったので。その形にもっていくことが一番大事だと思います」
―そのためには。
「やっぱり先発がしっかりゲームつくらない限りは優位に運べない。阪神は(相手の)予告先発が必要ないくらいの打線で、右でも左でも5番までは変わらないでしょう。その強力打線を相手に先発がゲームをつくる。それが条件ですね」
―CSでフル回転したモイネロら投手陣の状態は。
「だいぶ疲労は抜けてきたと、モイネロは話していました。有原にしろ、上沢にしろ、大関も間隔は十分なので。心配していたのはモイネロだけど、疲労は抜けてきたと言っていました」
―阪神の印象は。
「打撃陣はドラフト1位指名の選手たちが中軸というか。もう中堅に入っているんですかね。若手もいますけど、チームの中心に入って軸がしっかりしている。投手陣では2軍監督時代に鳴尾浜で見ていた村上くん、あそこまで伸びるのかという印象です。剛速球の才木もいますし、シーズン中ほとんど点を取られなかった石井、クローザーの岩崎を出さないというのも必要だと思います」
―攻撃のポイントは。
「理想は固定メンバー、レギュラーを決めて、控えは控えの役割というのが理想でしたけど、今年はそれが開幕早々に崩れ、どちらかというと臨機応変、変幻自在に戦ってきたので。シリーズも形をきめるのではなく、変幻自在にいきたいですね」
―カギを握る打者は。
「カギとなる選手はみんなですよ、それは当然。打順での役割が求められると思います。けが人もでましたけど、おそらくベストに近いオーダーがくめる。スタメンの選手に早めに点を取ってもらって、勝ちパターンの継投につなぐのが理想です」
―本拠地から敵地へという流れ。
「昨年はビジタースタートだったけど、今回はホームで戦える。クライマックスシリーズのときもあれだけの大声援を送ってくれたファンの後押しは非常に心強いです。といっても、甲子園も全然負けていないですが。甲子園ではアウェーの大迫力をプラスに捉えてやりたいです」
―ファンに向けて。
「泣いても笑っても1週間で終わり。ここまできたら選手を信じ切って。みんなヘトヘトで振り絞って戦いきって最後に日本一をつかみたいです」
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