連敗で苦しくなったDeNA、流れを変える救世主は? 1973年の第2、3戦に投打で活躍したシリーズMVPが自らの経験を語る

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2024.10.28(月) 05:10

声援に手を振ってこたえる山川穂高(カメラ・朝田 秀司)

◆SMBC日本シリーズ2024第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(27日・横浜)

 いったん火が付くと、イケイケで打ち始める。でも、打てなきゃからっきしダメ。俺が現役で投げてた頃からそんなチームだったよ。5回の反撃機にモイネロから4連打のDeNA打線。しかし、そこまでの淡泊さはひと昔前を見るようだった。この辺がソフトバンク打線との差と言えるかもな。

 初回の山川の2ラン。ツーシーム、スプリットを振って追い込まれた。3球目のストレートを見送った後の4球目。肩口からのカーブだった。ホームラン打者が見逃がすはずがない球だったけど、そこまで1球も投げていない球種に反応した。さすがと言わざるを得ないよ。

 DeNAが好球必打の積極的なバッティングが目立つのに対して、ソフトバンクの打者はボールを長く見ているのが目に付く。周東が4回に打った左翼線への適時二塁打など、その典型だ。柳町も安打こそなかったが、3打席で19球を相手に投げさせている。制球力をとやかく言われていた若い頃の堀内クンなら音を上げてたろうな。

 戦前の予想通りというか、ソフトバンクはしたたかで強い。短期決戦も強かった川上(哲治)さん(監督)は日本シリーズで第2戦を重視していたけど、俺は第2戦はもちろんだけど、第3戦も重要な鍵を握ると思う。DeNAとしては流れを変えることができる選手の出現が必要だ。候補1番手だったオースティンの状態次第ではこのままズルズルといってしまうのではないか。

 余談だけど、V9の年、巨人は南海とのシリーズ初戦で敗れたが、2戦目にリリーフで出た投手が自ら決勝打も打って競り勝つと、3戦目にも先発して完投勝ち。流れをつかんだ。こんな選手がDeNAには欲しいよな。その投手の名前? 俺に言わせるなよ。(スポーツ報知評論家)

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