【オリックス】怪物右腕が自己最速更新161キロ記録 祖父の故郷・長崎で2勝目挙げ完全復活の気配

スポーツ報知

  • ニュース

2024.8.29(木) 05:00

2勝目を挙げた山下舜平大がファンの声援に応える (カメラ・豊田 秀一)

◆パ・リーグ ソフトバンク1-4オリックス(28日・長崎)

 オリックス・山下に完全復活の気配が漂い始めた。祖父の故郷で幼少期に足を運んだ長崎で自身2連勝となる2勝目。今季最長の7回を投げ、2安打1失点の好投だ。

 初回、先頭の周東を外角直球で空振り三振。テレビの中継が161キロを表示し、自己最速を1キロ更新した。台風10号の影響で、時に強風が吹く難しいマウンド。「低めに投げながら。フライを上げさせるのが怖かった」と、失点は栗原のソロ1本にとどめた。課題の制球も2四球。4回1死の近藤からは4者連続で空振り三振も奪った。

 昨季は開幕投手を務めて9勝を挙げながら、終盤に腰椎分離症で離脱した。「上げすぎるなよ…」。大阪・舞洲でキャッチボールをしていた今年1月のある日、中嶋監督に声をかけられた。オーバーワークを心配する言葉に「アピールしないといけないんで」と主張。「まだ足りないよ」と冗談っぽく要求され、恩返しの思いを強くした。

 18日の日本ハム戦(京セラD)は5回1失点で今季9戦目にして初勝利。秘蔵っ子の今季最高の投球に、指揮官も「求めていたのはこういう形。本当によく戻した」と修正力を褒めた。「まだまだ、迷惑をかけた方が大きい」と山下。長かったトンネルに、光が差し込み始めた。(長田 亨)

関連ニュース

【オリックス】中嶋聡監督「僕らが求めていた形。よく戻した」山下舜平大の修正力を褒める
【オリックス】山下舜平大が完全復調へ 自身2連勝で2勝目…自己最速161キロも出た
【オリックス】山下舜平大が自己最速161キロ…初回に計測 周東から空振り三振
【オリックス】福田周平が復帰即1安打「どんどん積極的に」 前佑囲斗もお待たせ初登板で1回0封
【オリックス】貧打変わらず逆転負け…投手陣も2失点以下は10戦連続どまり

記事提供:

スポーツ報知