【ソフトバンク】育成の星・牧原大成、新記録知らなかった「あ、そうなんですか!」同じ境遇の若鷹にエール

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2024.8.1(木) 22:14

3回無死、二塁打を放った牧原大成(カメラ・清水 武)

◆パ・リーグ 楽天0―7ソフトバンク(1日・東京ドーム)

 ソフトバンクの牧原大成内野手が、育成ドラフトで入団した選手として史上最多安打をマークした。3回先頭で左翼線二塁打を放ち、並んでいた岡田幸文(ロッテ、現楽天外野守備走塁コーチ)を超える通算574安打とした。さらに3―0の4回2死二塁で575安打目の左前適時打。報道陣から新記録を聞かされて「あ、そうなんすか!」と驚き、しみじみと「そうっすね、ここまで来られると思ってなかった。うれしいことだと思います」と喜びをかみしめた。

 2010年育成ドラフト5位で入団。今季は4月28日の西武戦(みずほペイペイ)の試合前練習で右内腹斜筋を損傷して離脱。以降は三森、広瀬が代役を務めたが、小久保監督の信頼は「レギュラーの二塁は牧原大」と揺るがず、先月15日の1軍復帰を待ちわびていた。そんな指揮官は「記録? 多分それどころじゃないと思いますよ。3試合連続エラーしてるでしょ。それどころじゃないと思いますよ」と苦笑まじりに、1点を先制した直後、2回2死の二ゴロ失策を振り返った。

 先月30日は初回先頭、31日は先制直後の先頭で失策。いずれも失点に結びつかなかったことが不幸中の幸いだった。牧原大も「エラーはもう、練習するしかない。またしっかり、本多コーチといろいろやります」と口元を引き締めた。

 とにもかくにも、育成制度の花となる快記録だ。昨オフ、年俸変動制の3年契約となる1億円プラス出来高でサイン。「僕も(安打数を)どこまで伸ばせるか分かんないですけど、若い育成の子たちに、超えられるよう頑張ってもらいたい」と同じ境遇から出発する若鷹たちにエール送った。チームはこの日、マジック再点灯とならなかったが、育成出身の星は、さらにHマークを点灯させ続ける。

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