日本ハム・新庄剛志監督が２７日、巨人前監督の原辰徳氏から粋なサプライズを受けたことを明かした。

　２７日の西武戦開始前、指揮官はうれしそうに報道陣のもとへ歩み寄った。笑顔の理由は、２２日にエスコンフィールドで行われた「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」でのこと。レジェンドたちが一夜限りの真剣勝負を繰り広げる日韓ＯＢ戦で、日本代表の監督を務めた原氏に対して「監督室を使ってもらいたくて、使ってもらったんです」。その後オールスターブレイクを終えて監督室に入ると、自身の机の上に「新庄殿　目指せ日本一　感謝　原辰徳」と書かれたマグカップが置かれていた。

　思いのこもったメッセージに「ビックリ…」と心が震えた。だが実はこのサプライズ、原氏からの“お返し”でもあった。ＯＢ戦の開催にあたり、新庄監督は自室の荷物を事前に全て撤去。そして直筆で、手紙をしたためた。「原さんには少し狭いですが　ご自由にお使いください　新庄剛志」。ピカピカに整えられた机上に、達筆な字で記した手紙を置いて敬意を表していたのだ。

　その思いは、原氏にしっかりと届いていた。巨人時代に通算１７年間指揮を執り、球団史上最多となる１２９１勝、９度のリーグＶ、３度の日本一を成し遂げた名将からの贈り物。「棚のド真ん中に飾っています。感動して」と新庄監督。大先輩からのエールを胸に、就任３年目での大逆襲を改めて心に誓った。

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