【オリックス】負傷離脱中のエースが42日ぶり実戦で151キロ 今月中の1軍合流へ前進

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2024.6.20(木) 05:00

オリックス先発・宮城大弥(カメラ・渡辺 了文)

◆ウエスタン・リーグ 中日3-0オリックス(19日・ナゴヤ球場)

 左大胸筋の筋損傷で離脱しているオリックス・宮城大弥投手(22)が19日、ウエスタン・リーグの中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰を果たした。負傷した5月8日の楽天戦(秋田)以来、42日ぶりの登板。球団計測でいきなり、この日最速151キロをたたき出し、6月中の1軍合流へ大きく前進した。また、球団が5月に獲得を発表した元ロッテのルイス・ペルドモ投手(31)も来日初登板。1回を無失点に抑え、20日にも1軍へ合流予定だ。

 宮城の再出発は力強かった。「対打者に投げられたことは良かったし、四球なしで全球種を試しながら、投げ切れたことが一番かなと思います」。42日ぶりに実戦のマウンドへ戻り、先発で3回を2安打無失点。球団のスピードガンで早速、自己最速まであと3キロに迫る151キロを計測した。

 初回2死一塁で石川昂に左翼線へ鋭い打球を許したが、味方の好連係で二塁タッチアウト。3回2死では22年の最多安打・岡林をスライダーで空振り三振に仕留めた。40を目安としていた球数は36。カーブ、チェンジアップ、フォークも試した。「微妙というか、普通というか…」と細かな制球力を課題とした左腕。「もう少し、いい感覚を取り戻せたら。もっともっと良くなると思います」と真っすぐに前を見た。

 負傷時の秋田は気温9度だった。「けがをしたのも準備不足。同じ環境で投げられる人もいる。プロとしての行動(が不足していた)と思います」と厳しい条件も言い訳にしなかった。負傷した当初は、風呂でシャンプーをする際にも痛みが走ったが、歩行から段階を踏んでリハビリを継続。キャッチボールは少しずつ強度を上げた。18日には捕手を座らせて2度目のブルペン投球。最速149キロをマークし、この日の復帰登板を迎えた。

 6月中の1軍合流を視野に入れているエース。「再発だけはしないように」と20日以降の状態に問題がなければ、さらにペースアップが見込まれる。「けが人がすごく多いので、その(早く復帰したい)気持ちはあります。しっかり準備をして、いつでも声をかけられたら(1軍に)上がれるようにしたい」

 チームは宮城の離脱後、14勝15敗1分け。借金4の5位からリーグ戦再開に臨む。残り79試合からの大逆襲。背番号13が、その先頭に立つ日は近い。(長田 亨)

 ○…ペルドモも上々の来日初登板だった。この日、支配下選手登録として公示され、5回に3番手で登板。1回を1安打無失点だった。1死から木下に左前打を許したが、鵜飼をスライダーで三ゴロ併殺。打者の手元で動く直球は最速148キロを計測し、たった5球で仕事を終えた。20日に入団会見を行い、そのまま1軍合流の見込み。昨年はロッテで最優秀中継ぎに輝いており、勝ちパターンの一角として期待される。

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