【日本ハム】金村が自己最長8回を投じ2失点 自己最多9Kの好投も実らず

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2024.6.1(土) 08:45

日本ハム・金村(24年4月3日撮影)

◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA4―3日本ハム(5月31日・エスコン)

 日本ハムの金村尚真投手(23)が5月31日のDeNA戦で先発し、自己最長となる8回を投げ5安打2失点と好投した。ともに同最多となる117球で9奪三振。先発で252日ぶりの勝利はお預けとなったが、2戦連続のハイクオリティースタート(HQS=7回以上自責2以下)を達成した。チームは延長10回の死闘の末、3―4で逆転負け。今季、金曜日に初黒星を喫した。

 ライトスタンドに吸い込まれるアーチを金村はベンチから見つめた。今季2勝目の権利を持って降板したが、1点リードの9回1死から抑え・田中正が、オースティンに同点弾を被弾。つかみかけた白星がスルリと逃げていった。

 先発で昨年9月22日以来の勝利にはわずかに届かなかったが、「未知の領域」に突入しても球の勢いは衰えなかった。プロ入り後の最長投球回は1失点と好投した5月24日楽天戦の7回。だが、この日は8回でも150キロに迫る直球を投げ込んだ。2死から1番・蝦名を内角のツーシームで詰まらせて二飛に打ち取ると、汗を拭いながらゆっくりとベンチへ。これまでの最多だった102球を上回る117球を投じ、また一歩、先発投手としての階段を上がった。

 2回2死から下位打線に連打を許し先制点を献上。0―1で迎えた4回は筒香にソロを被弾したが、大きく崩れることはなかった。昨季首位打者の宮崎ら強打者が並ぶ相手打線との対戦を前に「名前負けしないように。1バッターとしてしっかり勝負していきたい」と話していた右腕は、日本球界に復帰した筒香に対しても果敢に内角攻め。第2打席で高めに浮いた直球を捉えられたが、第3打席はカットボールでこの日2つめの三振を奪って見せた。

 今季は開幕から中継ぎでフル回転していたが、5月8日のソフトバンク戦から先発へ。転向後4試合で平均1得点と援護に恵まれず勝利からは遠ざかるが、防御率1点台をキープして好投を続けている。新庄監督は「次は完投、完封。いってくれる気がします」と次回登板にさらなる期待を込めた。(島山 知房)

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