ロッテ・永島田輝斗「去年よりは遥かに成長していると自分でもちょっとは思う」ストレートは力強く制球力も向上!

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2024.5.3(金) 08:36

全体練習後にブルペンで投球するロッテ・永島田輝斗[撮影=岩下雄太]

 「去年よりは遥かに成長していると自分でもちょっとは思うので、このままやっていきたいと思います」。

 ロッテの育成3年目・永島田輝斗は今、自信を深めている。

 昨季までは制球に苦しむケースが多く、昨季は9試合・7イニングを投げて与四球は16個だったが、今季は8試合・8イニングを投げ与四球は5つに減少している。

 柿沼友哉捕手は「別人くらい良い球を投げる。ゾーンに強い球というイメージで自分の感覚があっているから、良い球が続けられていると思いますね」と評価。

 柿沼は永島田の球を受けていて、具体的に何が一番変わったと感じるのだろうかーー。

 「一番は再現性。良いフォームで投げている時は良かったんですけど、それが続かない。毎球違う投げ方になっちゃうから、コントロールできない感じなんですけど、ある程度同じ投げ方でずっと投げられている。良いボールも続いている感じに見えますね」。

 永島田自身も“再現性”について「そうですね、やっとフォームも安定してきて力強い球を投げ込めているなと思います」と自己分析した。

 制球が安定してきた要因に「トレーニングのところもそうですし、フォームがまず安定したというところで、ある程度、ゾーンの中で勝負できているのかなと思います」と説明。

 どういったトレーニングで制球力が飛躍的に向上したのだろうかーー。

 「ハンドボールで体を使って前に投げるトレーニングを毎日続けていて、そのトレーニングのおかげで下半身と上半身を連動させるとか、リリースの叩くタイミングをそれで掴んできた。それが試合で発揮できているのかなと思います」。

 ストレートの球速も上がり、コンスタントに150キロ台を計測するようになった。ZOZOマリンスタジアム初登板となった5月2日の日本ハム二軍戦では、自己最速となる154キロのストレートで有薗直輝を空振り三振に仕留めた。(※155キロを計測した試合もあったが4月30日取材で「前回の試合で155キロ1球でたんですけど、本当に出たのかわからないので、153キロが最速です」とコメント)

 ストレートの強さについて永島田は「自分の持ち味は真っ直ぐだと思うので、いかに速い球、バッターの空振りを取る、ファウルを取れるボールを投げないと、上のレベルに行けないと思う。そういうところは高めてやっていきたいと思っています」と2日の日本ハム二軍戦でも、先頭の有薗をストレートで3球三振、続く進藤勇也も全球150キロ台のストレートで左飛、最後は阪口樂を151キロのストレートで見逃し三振で試合を締めた。実に16球中14球がストレートのパワーピッチングだった。

 「真っ直ぐを中心に投げていると思うんですけど、真っ直ぐでカウントを取ることができますし、ファウル、空振りを取ることが少しずつできてきているので、そういうところは成長していると思います」。

 昨年から大きく成長した姿を見せる永島田。「今8回、9回で投げさせてもらっているので、そのチャンスを掴んで支配下登録に少しでも近づけたらなと思っています」。力強いストレートを磨き、支配下選手登録を勝ち取ってみせる。

取材・文=岩下雄太

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