ロッテ・大下誠一郎「久々のスタメンで打つことができてよかった」打撃でのアピールを誓い今季初スタメンで好結果

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2024.4.15(月) 08:47

ロッテ・大下誠一郎[撮影=岩下雄太]

● 楽天 2 - 9 ロッテ ○
<3回戦・楽天モバイル>

 ロッテは打線が先発全員安打の15安打9得点を奪えば、投げては先発・佐々木朗希が7回2失点で2勝目を挙げ、9-2の大勝。楽天との3連戦を1勝1敗1分で終え、ベルーナドーム、楽天モバイルパークと続いたビジターの5試合も3勝1敗1分と勝ち越した。

 打線ではトップバッターの友杉篤輝が2安打し、規定打席に乗り打率.381でリーグトップに踊り出れば、山口航輝もコンパクトなスイングで3安打2打点、昨年秋から三遊間にライナーを打てるように取り組んできた小川龍成も反対方向に2安打と活躍が光ったが、『8番・一塁』で今季初先発出場した大下誠一郎もバットで結果を残した。

 初回、佐藤都志也の押し出し四球、山口、中村奨吾の適時打で4点を奪いなお一死一、三塁の場面で、大下のこの日最初の打席が回ってきた。立ち上がり苦しむ楽天先発・藤井聖が2ボール1ストライクから投じた4球目の外角の変化球をレフト線に弾き返す適時二塁打。「久々のスタメンで打つことができてよかったです!」。一軍の公式戦では昨年6月11日の広島戦以来のスタメン出場となった背番号“39”は適時打を放ち喜んだ。

 この日は4打数1安打だったが、昨季は「昔から左ピッチャーが好き。左の方は角度的にも自分に入ってくるボールなので自分は好きです」と、左投手に打率.333をマーク。この日も左の藤井に対して2打数1安打と、今季も“左キラー”ぶりが健在であることをしっかりと首脳陣にアピールした。


◆ 昨秋からバットでの活躍を何度も誓う

 大下は昨年秋の取材で「このオフは振り込もうと思っているので、振り込んでしっかり体を作って、来年は左ピッチャーだけでなく、右ピッチャーもしっかり打てるようにやっていきたいですね」と意気込み、自主トレでは「オフもしっかりランニングして振り込んでやってきた。フィジカル面、メンタルメインでという感じですね」とバットを振った。

 石垣島春季キャンプでも「数振ろうと思っていたので、このキャンプは。なので、数多く振っています」と毎日のように、現役ドラフトで加入した愛斗とともに最後まで室内練習場でバットを振り込む姿があった。

 シーズン開幕前の3月26日のZOZOマリンスタジアムの室内練習場で行われた全体練習後にも、裏方スタッフに打撃練習を撮影してもらい映像を確認しながらバットを振っていた。とにかく結果を残すため、チャンスが来た時に結果を残すための準備をしてきた。そして、昨年の秋から今季に向けて、バットで貢献することを何度も口にしてきた。

「バッティングやね。持ち味はバッティング。勝負強いバッティング。とにかく勝負強く。どんな場面で出されても、とにかく打つ。それだけや」(23年11月16日取材)

「とにかく自分の持ち味であるバッティングをやっていきたい」(24年2月1日取材)

「まず、バッティングでしっかりアピールして、あとはキャッチャーもできるんだぞというところをしっかり見せたい」(24年2月8日取材)

 まずは今季初スタメン出場で適時打を放った。シーズンは始まったばかり。今季はバットで貢献する試合を1試合でも多く増やしたい。

取材・文=岩下雄太

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