【日本ハム】家族が見守る前で伊藤大海が開幕戦勝利…父・清光さん「『テレビの中の人』みたいな不思議な感覚」

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2024.3.30(土) 06:30

開幕戦で応援に訪れスタンドで笑顔を見せる日本ハム・伊藤の家族(右から父・清光さん、母・正美さん、弟・駿航さん)

◆パ・リーグ ロッテ1―4日本ハム(29日・ZOZO)

 日本ハム・伊藤大海投手(26)が開幕戦(ZOZO)で今季初勝利を挙げた。魂の101球でロッテ打線を6回4安打無失点。球団史上初の道産子開幕投手として9奪三振の熱投を見せ、チームを19年以来5年ぶりの白星発進へと導いた。開幕戦で先発投手が白星を記録するのは15年の大谷以来。地元・北海道・鹿部町からは家族が応援に駆けつけ、父・清光さんはスポーツ報知に観戦記を寄せた。

 大海、ナイスピッチング! 敵地開幕で難しい条件の中、走者を背負っても粘り強く投げてくれた。球団では初の道産子開幕投手。本当に名誉なことだね。新庄監督から早々と指名を受けて、今年は親としても早めに心づもりができたよ(笑い)

 もう4年目か。いまだに「本当に自分の息子なのかな…」って思う。お正月も、3月にエスコンで会った時も、家族の前では不安そうな姿を一切見せなかった。いつも通りで何も心配はなかった。実家に帰ってきて話せばただの息子だけど、いまだに球場で見ると「TVの中の人」みたいな不思議な感覚になるな。

 高校までは“並”の選手で実力的にもプロに行けるなんて全く思ってなかった。それでも高校3年の卒部式の日。300人ぐらいの前で突然「自分は世界にこの名を轟かせます」って言った。昔からビッグマウスではあったけど、大海の持って生まれた「自分を信じる力」には驚かされたよ。

 周りの投手と比べて球が速いとか飛び抜けた力はない。でも並外れた気持ちの強さは、プロ向きだなと今でも思う。今年のチームスローガンは、大海と弟の駿航(とわ)の漢字も入った「大航海」。その年に開幕投手だから特別な気持ちがあるよ。今までがそうだったように、大海なら僕たちの想像をはるかに超えてくれる気がする。

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