【日本ハム】宮西尚生 1軍にいつ呼ばれてもいいよう にまだまだ進化を求める…中継ぎの流儀2024 勇往邁進

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2024.3.29(金) 06:30

2軍戦で力投する日本ハム・宮西

 日本ハム・宮西尚生投手(38)が28日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で開幕への心境を語った。17年目の今季は2軍スタートが決定し、悔しさを胸に「鍛え直す」と決意。シーズンで使用する登場曲や続けてきたゲン担ぎなどの秘話を明かした。

 開幕は2軍スタートとなりました。悔しいです。やるべきことはやってきたので、開幕の時期が遅くなると考えて気持ちを切り替えています。22年に新庄監督が就任され、1年目は体が全然動かない、状態が悪い中で一年間進んでしまい、2年目は体の状態はすごく良かったけど(序盤に)飛ばしたことで途中で体力が切れてしまいました。

 2年間、監督の下で結果を出していない。1軍にいられないのは致し方ないと思います。2軍は「鍛え直す場」でもあるので、ここでしかできない成長、技術アップを目指して練習方法から勉強し直しています。

 登場曲は今季もLADY BiRDさんの「Sweet Song」でいきます。2年目の09年から、もう15年以上ですね。当時はワンポイントでもあったので、試合途中の一発目から用意ドンでインパクトのある曲がよかった。暗い曲やバラードだと「ピンチで行く時に燃えへんな」と。歌詞の内容よりリズム感で決めました。アゲてる曲をキャンプ中の夜に毎日調べて、実際に使ってみたらその年は調子も良くて。ゲンを担ぐ意味とこの曲を聞いた時に誰もが「あ、宮西の曲だ」となればと思い選びました。

 実は13年、シーズンの順位が決まった後に増井(浩俊)さんが僕に何も言わず登場曲を変えたんです。「なんか違うな?」ぐらいで別に気にしてなかったんですが、その時打たれて失点して。試合後ロッカーに帰ってきたら、増井さんがとんでもない勢いで来て「ごめん!」って(笑い)。そういうのもあって変えてきませんでした。僕も気に入っていますし、今ではファンの方も「変えないで」と言ってくださいますね。

 昔からよくゲン担ぎはしていました。球場までの道や時間、スパイクは右から履くとか、試合前に絶対オレンジジュースを飲むとか。ただあまりに増えすぎて“断捨離”というか、こんなにはしんどいと思って途中でやめました(笑い)。今でも残るのは登場曲とブルペンに行く直前に10分ぐらいトイレに閉じ込もることぐらいです。1軍は常に皆と行動なので、一人の時間、集中できる場所を求めてここに行き着きました。3、4年目に始め、今も毎試合、扉を閉めて、めい想ではないけど無になります。そこで切り替えて「よし行くか」とスイッチが入ります。1軍にいつ呼ばれてもいいように、まだまだ進化を求めてやっていきたいと思います。(宮西 尚生)

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