【日本ハム】加藤貴之が0封締め「今年は覚悟を持って全力で頑張りたい」…30日・開幕2戦目ロッテ戦で先発予定

スポーツ報知

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2024.3.24(日) 07:23

5回を1安打無失点に抑えた加藤貴(カメラ・池内 雅彦)

◆オープン戦 日本ハム0―1DeNA(23日、エスコンフィールド)

 日本ハム・加藤貴之投手(31)が本拠地で行われたDeNA戦に先発し、開幕前最後の登板で5回1安打無失点と圧巻の投球を披露した。主力が並ぶ相手打線に対し、許した安打は2回の内野安打1本のみ。オープン戦3試合全てで無四死球と持ち前の安定感が光った。開幕2戦目となる30日・ロッテ戦(ZOZO)で先発予定。抜群の仕上がりで地元・千葉に乗り込む。

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 いとも簡単に3つ目のアウトを奪った。5回2死。加藤貴はこの日“最遅”85キロのスローカーブで山本を遊ゴロに打ち取った。開幕前ラスト登板で5回1安打0封。球数わずか57と抜群の内容で役目を終え「最後の登板で緊張感もありつつ、自分のペースで投げられた。本当に田宮がいいリードをしてくれた」と余裕の表情で23歳の女房役に感謝した。

 生命線の制球力が光った。初回を8球で立ち上がると、打者16人中14人から初球ストライクを奪う徹底ぶり。圧巻は4回だ。2回の初対決で「H」ランプを灯された4番・牧を3球三振。最後は糸を引くような内角直球で反応させなかった。オープン戦で初コンビを組んだ田宮も「変化球も制球も全部がいい」とうなった快投に「キャンプからいいバランスで投げてこられた。それが今につながっているかな」とうなずいた。

 強い責任感を胸にチームをけん引している。開幕投手も務めた昨季は7勝を挙げ、防御率2・87。去就が注目される中、オフはFA権を行使せず残留を決断した。「残留して、より自覚が芽生えて。それは練習の姿にも現れている。『引っ張っていかなきゃいけない』と珍しく口にも出していた。本当に頼もしいです」と建山投手コーチ。若手主体の投手陣の中で、欠かせない存在となっている。

 OP戦は3登板、計14イニングで与四死球ゼロ、防御率0・64でフィニッシュ。「今を継続できるように。(最下位に沈んだ)この2年間は本当に悔しい思いをしている。今年は覚悟を持って全力で頑張りたい」。開幕2戦目を託された背番号14が、これ以上無い“試運転”を終えた。(堀内 啓太)

 〇…途中出場の石井が2安打1盗塁とアピールした。5回2死は代打で中前打、7回2死でも左前打を放ち「結果を出すしかない。準備はしていた」と10日の楽天戦以来、5試合ぶりのマルチ安打を記録。22日は母校・作新学院のセンバツ初戦も映像で確認し「惜しかった。毎回元気もらえます」。正二塁手を狙う8年目は「最後までアピールする立場。負けたくない」と開幕スタメンに視線を向けた。

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