
◆WBC強化試合 阪神4―5日本(3日・京セラドーム大阪)
侍ジャパンの北山亘基投手(日本ハム)が、自ら考案、改訂した「お茶たてポーズ」が定着の気配を見せたことに安堵(あんど)した。前夜、大谷翔平投手(ドジャース)らとの食事会で「手短な方がいい」とアドバイスを受け、「点(た)てる」を「点をとる」と発想を広げて完成。大谷の“お気に入り”となっている北山は「自分の役割は果たせたかな」「ここ2、3日、寝れてないです。今日はゆっくり寝れる」とホッとした様子だった。
パフォーマンスをめぐっては、大谷が北山に考えるよう指令。日本の伝統文化を取り入れ、大谷が飲料メーカー伊藤園の「お~いお茶」のCMに出演していることも考慮し、左手で茶わんを持ち、右手を添えて2回回して飲む「お茶パフォーマンス」を考え出したが、2日のオリックス戦では浸透度がイマイチ。大谷が「やっぱダメ」とバッサリ。鈴木誠也外野手(カブス)からも「ちょっと不評なんで(笑)」とダメ出しされ、高橋宏斗投手(中日)にはヒーローインタビューで「寝ずに考えていた」と暴露されていた。
北山の一問一答は以下。
― 昨日から今日にかけての過程
昨日はお茶を回して飲む、作法みたいな感じで。お茶碗を回して飲むっていうことになったんですけど、ちょっと時間の兼ね合いというか、塁上だとなかなか時間がなくて。もうちょっと手短なほうがいいなっていう話を昨日の食事会場で、 大谷さんとか鈴木さんとか村上(宗隆、ホワイトソックス)とかと一緒に座る機会があって、そこで話になって。もう一回考えてみようと。お茶をたてるっていう仕草にしたら、1点、2点の「点」、同じ漢字になるので。点を取るみたいな感じで。いいんじゃないかっていう話になって。あとは、お茶を点てる仕草がダイヤモンドをかき回していくような仕草に似てるんで、それも含めてダイヤモンドをかき回してお茶点てて、点を取っていきましょうみたいな感じで。それでいこうかなと決めました。
―いきなり誠也選手、一発目やってくれた
最初に鈴木さんと大谷さんに振られたんで。鈴木さんが打って、最初にやってくれたんで。そこから今日みんなやってくれたと思うんで、自分の役割は果たせたかなと思います。
―かなり反響があります。
そうですね、朝テレビつけたらパッと出てて。本来はピッチングで目立たないといけないんで、何とも言えないですけど。こうやって指名してもらって嬉しいですし、これでチームが勢いづいたら一番いいかなと思います。
― 京都出身ということで、お茶へのこだわりは?
世界で戦うので、日本の文化がいいかなと思って。忍者とか侍とか相撲とかめっちゃ考えたんですけど。京都ですし、抹茶もあるじゃないですか。大谷さんもお茶のCMされてたんで、ピンときてお茶にしようと。
―セレブレーションを一つ生み出したことで、チームの結束も深まった
前に立ってセレブレーションを決めた以上は、ピッチングでも先頭に立っていけるぐらいのピッチングをしないといけないなっていう自覚はあります。だけの選手じゃないっていうのを、しっかり試合で見せていければなという。
―昨日、大谷さんからこのポーズはダメだなと言われた後の、今日の評価は?
その理由は後付けじゃない?って言われたんですけど、いや、ちゃんと考えて、僕も昨日ピンときてこれにしましたって言ったら、納得してくれました。
― 食事会場での相談はどれくらい?
僕が食べ終わるくらいまで、けっこう長い間しゃべってました。
―点(た)てるという知識はご自身の中にあったんですか?
めちゃくちゃ調べまくりました。もともとお茶を飲むの時点で候補の一つだったんですけど、手短にと言われたのでして。あとはベンチでやればいいかなって。僕の大役は果たしたので、ここからはピッチングに専念できるかなと。
― 調べるのはスマホで?
スマホでネットでめちゃくちゃ調べて。日本の伝統文化をイチから全部調べて。漫画のポーズとかアニメのポーズとかいろいろ調べたんですけど、大体ありきたりで他のアスリートがやってたりしたので。それも含めてお茶やってる人いないなと思って、そこに行き着きました。
―手をふるあのポーズについては?
それはノータッチです。僕は自分のお茶に関して必死だったんで。鈴木さんの無茶振りはたまにあるんで。お茶から離れられなくて、点という漢字は分かってたので、そこからを取れるに結びつけて。ダイヤモンドをかき回す仕草も後からついてきて、これいいなと思って。食事会場に行ったらお前来いよみたいになって、そこで言ったらまだお茶かよって言われましたけど。面白いねと言ってくれたので、今日に至りました。ここ2〜3日、寝れてないです。今日はゆっくり寝れると思います。本当に試合より緊張しました。円陣のピッチャーなんて入ることないですし、ありがたい機会ですけど。これは自分のプレーにも繋げたいです。