【西武】3年目の日系ブラジル人3世右腕が先発ローテ入りへアピール

スポーツ報知

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2024.3.12(火) 21:07

2番手で登板し、4回無失点で勝利投手となったボー・タカハシ (カメラ・上村 尚平)

◆オープン戦 西武2―1中日(12日・ベルーナドーム)

 西武のボーが4回を投げて1安打無失点。先発ローテーション入りへアピールした。

 6回から登板し、速球の最速は140キロ台後半だったが、カーブ、スライダー、チェンジアップといった変化球を緩急をつけて制球よく投げ込んだ。時にはクイックで投げて相手打線を翻弄した。オープン戦を含む対外試合は3試合で8回無失点。「野手がいい守備をしてくれています」とバックに感謝した。

 来日3年目の今季から先発へ転向。昨季までは150キロ超の速球で力任せに抑えようとする面も見られたが、今はムダな力が抜けている。「前は力一杯投げて四球とかが多かったが、今はゾーンで勝負できている」と豊田1軍投手コーチは評した。

 ブラジル・サンパウロ州出身の日系ブラジル人3世で、小さい頃の憧れは松坂大輔。昨年、今年と南郷キャンプで臨時コーチを務めた球団のレジェンドに教えを受けて感動していた。明るい性格で投手陣のムードメーカー的存在。登録名はボー・タカハシだが仲間からは本名のロドリゴ・ヒトシ・カイモチ・タカハシから取った「ヒトシ」と呼ばれて慕われている。

 先発ローテーションは高橋、今井、平良、隅田、松本、与座、渡辺に新人の武内らが名を連ねる激戦区だが、高橋は調整が遅れて1軍登板は4月上旬になる見通し。ボーが食い込む余地は十分にある。「チームが必要としてくれた時、そこの場所にいられるようにしたい」。もう1人のタカハシが先発陣を厚くする。

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