【日本ハム】新助っ人レイエスが逆方向へエスコン1号「私の本来の形」…メジャー通算108発男は心優しい力持ち
スポーツ報知
- ニュース
2024.3.2(土) 05:30
◆イースタン教育リーグ 日本ハム8―3オイシックス(1日、エスコンフィールド)
日本ハムの新助っ人フランミル・レイエス外野手(28)が1日、主力が出場したイースタン教育リーグ・オイシックス戦(エスコン)で“本拠地1号”を放った。外イースタン教育Lオイシックス戦 の変化球を逆方向へ放った一発は、チームにとっても今季の本拠地1号。練習から規格外のパワーを見せつけるなど、メジャー通算108発の大砲が開幕へ向け順調に準備を進めている。
会心とはいえなくても、レイエスの打球は右翼ブルペン方向へ伸びた。待機していた投手が走って退避すると、ボールはブルペン奥の壁を直撃。6回に迎えた第3打席、カウント2―2からの5球目、132キロの外よりスライダーを逆方向へはじき返した。“本拠地1号”となる右越えソロ。「シーズン開幕へ向けていい準備ができている。(逆方向は)これが私の本来の形です」と不敵に笑った。
試合前から、新庄監督の期待を上回る規格外のパワーを見せつけていた。フリー打撃で、左翼後方「タワー11」4階の宿泊施設の窓を直撃する推定150メートル弾。入団時に指揮官が「エスコンだと、サウナに入っている人たちが彼のホームランボールをキャッチするんじゃない?」と冗談交じりにコメントしたが、そのサウナは3階部分。“サウナ越えの一撃”には、ナインからも感嘆の声が上がった。
心優しい力持ちだ。196センチ、120キロの巨体を揺らしてベースを1周すると、使っていたバッティング用手袋をネットの隙間からスタンドにねじ込んだ。ユニホーム姿で観戦する少年を指さし、プレゼント。「あの少年がベンチの上でずっといろんな選手の応援歌を歌っていた。自分がホームランを打ったときにあげようと思った」と一発を打った直後の粋な計らいだった。
指揮を執った稲葉2軍監督は、似ているタイプにNPB通算240発のタイロン・ウッズを挙げ「打撃練習を見ていても、すごい飛距離。捉える感じもすごくいい。選球眼もそこそこいいですし、あとは慣れ」と期待を寄せた。この日は彼女と愛息、4人のいとこが観戦し「家族が見に来てくれていたので、その前でいいプレーができて本当に嬉しい」と笑ったレイエス。チーム浮沈のカギを握る大砲が、本拠地で最高のスタートを切った。
(山口 泰史)
関連ニュース
・【日本ハム】新庄剛志監督がV宣言「これで勝てなかったら僕の責任。トップを勝ち取ります」
・【日本ハム】稲葉篤紀2軍監督がエスコン初陣で勝利「途中で稲葉ジャンプの音楽も…。夢のような時間でした」
・【日本ハム】メジャー通算108発の大砲が“本拠地1号” 逆方向へたたき込む技術も披露
・【日本ハム】大谷翔平結婚にエスコンも祝福の拍手 ファイターズガールも「幸せになって下さい」
・【日本ハム】伊藤大海が初実戦で2回4Kの完全投球 オイシックス新潟の田中俊太、高山俊ら封じる