【日本ハム】稲葉篤紀2軍監督がエスコン初陣で勝利「途中で稲葉ジャンプの音楽も…。夢のような時間でした」
スポーツ報知
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2024.3.1(金) 19:43
◆イースタン教育リーグ 日本ハム8―3オイシックス(1日、エスコンフィールド)
本拠地・エスコンフィールド北海道で今季初実戦が行われ、日本ハムが今季イースタン・リーグに新規参入したオイシックスに快勝した。開幕投手に内定している伊藤大海は、先発で2回4奪三振の完全投球。新外国人のフランミル・レイエスも6回先頭で右越えに“本拠地1号”を放った。
指揮を執った稲葉篤紀2軍監督の試合後の主な一問一答は以下のとおり。
―エスコンで初指揮。
「勝てたので良かったです(笑い)」
―良かった点は。
「投手はどの投手もよかった。いろいろと課題を持った選手もいるが、その中でもいいピッチングをしてくれた。打者陣もエスコンが初めてで、今年は。緊張感、気温のこともあるし、その中でうまく調整して試合に入ってくれた」
―中には初めてエスコンでプレーした選手も。
「外国人選手はグアチョ(マルティネス)以外は初めてなので。ロドリゲスは経験がありますが、打者陣はみんな初めて。それでもうまく対応していた。スティーブンソンは惜しい当たりが向こうの好守備に阻まれた。バットが振れている。レイエスの一発、逆方向に本塁打を打てるのが魅力だなと。外国人含めて、みんないい調整をしている」
―打者では先制二塁打の有薗らがいい活躍。
「うれしいですね。自信にしてほしい。有薗は昨年、一昨年と1軍の試合に出たが、なかなかいい結果が出なかった。その中でキャンプ(紅白戦)でも1軍に呼ばれて本塁打を打ったり、
今日はヒットも打った。ボス(新庄監督)が見ている中でね。守備でも三塁前のゴロをしっかりさばいて。成長しているなと」
―今季のエスコン初戦が二軍戦。その意義は。
「ほとんど(メンバーは)1軍だったんですけど(笑い)。平日にもかかわらず来ていただいて、応援してくださって、途中で稲葉ジャンプの音楽も鳴ってね。懐かしく思いながらも『いよいよ始まっていくんだな』と。このエスコンで指揮を執らせていただけるのは、僕の中で夢のような時間でした。本当にありがたかったです」
―オイシックスとは今季2軍で対戦する。新規チームが入ったことは。
「オイシックスにはもう一度プロを目指す選手、これからプロを目指す選手がいて、2軍ではあるけど、プロとの対戦はこれからのモチベーション、参考になっていくと思う。お互いに切磋琢磨しながら成長につながっていけばいいと思う。きょうもプロ経験がある投手がたくさんいて、良い投手だなと思う選手、振れている打者もいました。お互いのレベルアップにつながればいいですね」
―本塁打も浴びた。
「これがファーム同士のゲームだったら、もっと良い勝負になるんだろうなと。我々も負けられない思い」
―開幕に向けてチーム全体のレベルアップが必要。
「1軍の選手も、ファームには良い選手がたくさんいるので『調子が悪かったら落とされるよ』と。やっぱり活性化が必要。チームの底上げは非常に大事。選手に『1軍のチャンスがあるんだよ』と後押ししながら1年やっていきたいと思う。1、2軍の差はまだあると思うので、そこを少しでもなくせるように」
―レイエスが一発。どういうタイプか。
「きょう打撃練習を見てても、すごい飛距離だった。捉える感じもすごく良い。今年1年目だけど、やるんじゃないかな? スティーブンソンもバットスピードが速い。対応力もある。これから1軍投手がOP戦に出てくるので、そこでの対応になると思う。何より真面目で一生懸命やっているので頼もしく思いました」
―レイエスは過去の選手も含めて誰に似ているか。
「どうだろう。(元中日の)タイロン・ウッズとか。長距離砲、やっぱり一発あるよ、という怖さはあると思う。選球眼もそこそこいいですし、あとは慣れだと思う」
―逆方向に飛ばせるのは魅力的。
「そうですね。エスコンはなおさら球場がそんなに広くないので、その中で逆方向に一発が打てる選手がいるだけで打線の厚みが増す」
―ベンチ内でいろいろな選手に声をかけていた。指導などか。
「基本的に若い選手をなるべくコーチの近くとか、監督コーチの近くに座ってもらって、我々がどういうことを話しているのか。僕も気づいたことがあったら『こういうケースはこうだよ』と話して。彼らには常にノートを持ってもらって書くという。そういう習慣とかを今年一年やっていこうと思っている。気付いたことがあればどんどん選手を呼んで、どういう考え方なのかを伝えていこうかなと。聞いたり、伝えていこうかなと」
―試合中にノートを付けるのは現役時代に何かに影響されて。
「ありますね。僕は現役の時ずっと、ファイターズに来てもそうですけど、常にノートを置いて、自分がどう打ち取られた、新しい投手がいればどういう特徴、どういう球種、どういう球速で、そういうのを書いておく。次に自分が対戦するときに見返して思い返す。やっぱり記憶力だけでは覚えられない。(新人の)浜田には今日言ったんですけど、『オイシックスと戦う。どんどん出てきた投手の特徴を書いておけば、次につながるでしょ』と。ノートを付けるのは大事なことだと思う」
―ノートを取り始めたのはいつから。
「野村(克也)監督の時にずっと『ノートを書け』という教育を受けて。常に持っているようにしていました。そこからやっています」
―選手に対し、どんな姿勢を追求してほしいか。
「打った、投げた、走るは当然やるんですけど、頭を使う。このケース、このイニング、点差でこういう時はこういうことをしようとか、どうやって1点を取るか、1点を守るか。そういう頭を使って野球をするのは大事だと思う。こちらのサインで動くんじゃなくて、『このケースはこうだよね』って自分たちで考えてやれるようになるのが一番理想。そういうところを教育していこうと思っています」
―先発した伊藤の評価は。「いいですね。この時期であのスピード(最速150キロ)。きょうは本当に球もまとまっていましたし、力むとバラける傾向が去年まであったんですけど、この時期でスピード、あのキレを出せている。開幕までにもう一段階上がっていくと思いますし、現時点ではいい調整ができているんじゃないですか」
―試合中、現役時代に名物だった「稲葉ジャンプ」も起きた。
「ちょっとジーンとしましたね。ありがたかったです。四球という結果でしたけど、選手がああいう応援を、ファームって応援がないので、選手が応援をどう感じてくれたのかなあって、気になったんですけどね。そういう選手になってほしいですよね」
―ジャンプを見て打席に行きたくなったりは。
「それはないです。考えることが多いので(笑い)監督ってやっぱりいろんなこと、考えることが多いなと感じましたね」
―2日の一戦は。
「あした最初、若いメンバーでいきます」
―主力は後から。
「あしたは若い選手を最初にスタメンから。準備も、気持ちも、そういうことをエスコンで感じてほしいという思いで。ルーキーもスタメンで出る予定です」
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