【オリックス】新エースの筆頭格が「能見さん完全超え」を生涯目標に 愛情たっぷりのダメ出しに“応戦”

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2024.2.28(水) 05:00

能見臨時コーチ(右)と談笑する宮城(左、カメラ・朝田 秀司)

 オリックス・宮城大弥投手(22)が27日、生涯目標として「能見さん完全超え」を掲げた。球団OBの能見篤史氏(44)が28日までの2日間、臨時コーチとして指導。26球を投げたブルペンで早速、愛情たっぷりにダメ出しされた。一昨年までは選手と選手兼投手コーチ。当時を思い出すように、宮城も“応戦”した。

 「能見さんの生涯通算成績。勝利数、投球回、防御率とか、そういうのを全部超えたら、野球人生として僕の勝ちなので」。現役生活は5年目と18年間で、親子ほど年の離れた2人。35勝と104勝をはじめ、現時点では到底及ばないが「これから先ずっと。生きている間は…」と新たなモチベーションが生まれた。

 同じ左投手で、先発も救援も経験した「能見さん」は尊敬する一人。常に高いレベルを求められ、この日も「そのフォークは(打者が)振らない。意識が足りない」と厳しく指摘された。「能見さんよりいい成績を出せば、あっちは頭を下げるしかない。偉そうにされてきたので、偉そうにしたい」と一線越え(?)の発言も許される特別な関係。能見氏も「普通に行けば、全然超えていく。でも、通算のヒット数(能見氏は44安打で宮城は3安打)はずっと僕が勝つかな」とうれしそうに挑戦状を受け止めた。

 高卒2年目から3年連続で2ケタ勝利をクリアし、山本(ドジャース)が抜けた新エースの筆頭格。自身初の開幕投手にも意欲満々だ。次回はキャンプ最終日となる29日の西武戦(SOKKEN)に先発予定で「まだまだだった僕が能見さんを超したら、僕の勝ちなので。こだわりたいですね」とニヤニヤが止まらなかった背番号13。能見さん効果で、まだまだ昇る。(長田 亨)

 ◆宮城と能見さん 22年のシーズン前、兼任コーチだった能見は前年13勝の宮城に「8勝どまり」と予想。宮城は8勝以上なら大阪・舞洲の選手寮(当時は寮生)に「車で迎えにきてもらう」と男の約束をした。8月に8勝をクリアすると後日、お祝いの花を抱えた能見が舞洲へ。宮城がうれしそうに部屋へ花を運ぶ間に、能見号は京セラDへ向かった。「迎えに行くとは言ったけど、乗せるとは一言も言ってない」とドッキリがオチ。宮城は「やられました…」と苦笑いした。

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