【オリックス】T―岡田、実戦初打席で637日ぶり“1軍弾”「危機感?もちろんありますよ」
スポーツ報知
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2024.2.26(月) 05:00
◆練習試合 オリックス5―7台湾楽天(25日・SOKKEN)
オリックス・T―岡田外野手(36)が25日、今季の実戦初打席で特大弾を放った。台湾楽天との練習試合(SOKKENN)に「5番・DH」で出場。2回先頭でアンダースロー右腕に対し、2ボール2ストライクから浮いたスライダーをシャープに振り抜いた。
「左打者なんで、ああいう投手を打っていかないと。コンパクトにいけた」。きれいな弧を描いた打球は軽々と右翼フェンスを越えた。昨季0発の10年本塁打王は「ちょっと、ほっとしました」とダイヤモンドを一周。22年5月29日の中日戦(京セラD)以来637日ぶりの“1軍弾”をかみしめた。中嶋監督も「お~忘れてた」と冗談交じりに笑いつつ、「調子良かったですからね。意外と良い感じで打てていたんで」と評価した。
不退転の決意でプロ19年目に臨む。昨年は1月の自主トレで右脇腹付近を痛め、春季キャンプも別メニューと大きく出遅れた。シーズンは20試合の出場にとどまり、打率1割7分9厘で本塁打は08年以来15年ぶりのゼロ。年俸は3600万円(推定)に半減し、「いい年齢ですし、一年に全力を懸ける」と覚悟を決めた。オフから確実性を求めて「シンプル」をテーマに打撃フォームも改良。体幹や股関節の使い方を重要視して右足のタイミングの取り方を変更するなど、「僕の中ではごろっと変えた」。この日のアーチで示したように手応えをつかんでいる。
3連覇中の常勝軍団は次々と若手が台頭。それでも、打席に立った時の客席からの拍手はシーズン同様、人一倍大きかった。練習後にはサイン会を開き、ファンからの思いも受け取った。「危機感? もちろんありますよ。ライバルは多いですし、アピールしていかないといけない。結果にこだわりたい」。安達と並んでチームの野手最年長のベテランがもう一花咲かせる。(小松 真也)
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