アギラー、紅白戦で来日1号 NPB最重量125キロも大食い否定「ボクの家族はみんな大きい」

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2024.2.19(月) 06:05

左翼に2ランを放ったアギラー(カメラ・秋本 正己)

◆紅白戦 紅組1―2白組(18日・南郷)

 メジャー114発を誇る西武のヘスス・アギラー内野手(33)は宮崎・南郷での紅白戦に白組の「4番・一塁」で出場し、初回2死三塁から左翼へ2ラン。NPB最重量となる体重125キロの大物は、ソフトバンクにFA移籍した山川に代わる4番に収まりそうだ。

 切れるのか、切れないのか。初回2死三塁。3ボール1ストライクから隅田が投じた内角低めの速球を、アギラーは豪快にすくい上げた。左翼方向へ視線をやると、高々と舞い上がった打球はポールを直撃。巨体を揺らし、白い歯をのぞかせながらベースを1周した。「最後の最後で切れるかと思ったのですが、ありがたいことに入ってくれて本当によかった」と喜んだ。

 最初のスイングでメジャー通算114発の実力を披露した。膝元のボールに対し、両腕をたたんでスイング。隅田は「日本人選手だったら見逃すコース。めちゃめちゃいいバッターだと思います」と驚くばかり。山川がソフトバンクへFA移籍して中軸打者の補強が急務となっていたが、日本ハム・佐藤スコアラーは「間違いなくポイントゲッターになるだろうし、今後もずっとマークしていきたい」と警戒。4番の穴は十分に埋まりそうだ。

 体重125キロはNPB最重量。好きな日本食は「ラーメン」と言いながらも大食漢というわけでなない。「ボクの家族はみんな大きいので、これを食べたから大きくなったというのはない」と強調。一塁の守備でも軽快な動きに柔らかいハンドリングで無失策。宿舎ホテルの自室にNPB使用球を持ち込んで時間があれば握るなど、日本野球に対応しようと努力を続ける。練習でもすべてのメニューをきっちりこなし、明るい性格でチームに溶け込みつつある。「日本の文化に慣れれば自分のベストパフォーマンスが出せると思う」。“アギラー100%”にするべく調子を上げていく。(秋本 正己)

 ◆ヘスス・アギラー(Jesus Aguilar)1990年6月30日、ベネズエラ生まれ。33歳。メジャーはインディアンス(現ガーディアンズ)を手始めに6球団でプレーし、通算114本塁打。ブルワーズ時代の2018年には35本塁打、108打点を記録しオールスターに出場した。190センチ、125キロ。右投右打。背番号44。年俸2億1000万円(推定)。

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