ロッテ・中村稔弥「チームに貢献していきたい」自主トレの成果で真っ直ぐの精度が上がる

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2024.2.18(日) 08:00

ブルペンで投球練習するロッテ・中村稔弥(撮影=岩下雄太)

◆ 対外試合2試合・5イニング無失点

 ロッテの中村稔弥が17日、広島との練習試合に登板し3回を無失点に抑え、13日に行われた楽天との練習試合でも2回・無失点に抑えており、対外試合2試合連続無失点となった。

 中村稔は0-2の2回に登板すると、1イニング目の2回は、テンポよくわずか5球で三者凡退に片付ける。ちなみに中村稔は、新人時代の19年にチェン・グァンユウから“テンポよく投げること”を教わったが、今でもその教えを意識しマウンドに上がっている。

 2イニング目となった3回はシャイナーに二塁打を打たれたが、小園海斗を一直、前の打席に東條大樹から本塁打を放った田村俊介を中飛。3イニング目となった4回も一死走者なしから中村貴浩にライト前に運ばれるも、続く久保修を三併に抑えた。


◆ オフも課題を持って自主トレ

 中村稔は昨年ZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習で、「真っ直ぐでファウルとかがシーズン通してあまり取れなかったので、そういう面でも筋力アップ、体力アップ、あとはキャッチボール、ピッチングの意識を変えてより変化球が生きるために真っ直ぐが必要だと思うので、そこを変えていかないといけない」と話し、そのほかには「オフは体の柔軟性が大事ですし、ランニングとかもしっかり落とさないように、投げる体力もつけていけるようにやっていきたい」とシーズンオフに向けて語っていた。

 一冬を越えて、中村稔は春季キャンプ中の取材で「真っ直ぐを速くというイメージでやってきたんですけど、ランニングを重点的にやってきました。体幹であったり、中日の小笠原のところに行ったので、(昨年12月は)槍投げのトレーニングにも行っていました。そういうトレーニングもあって真っ直ぐの精度は上がってきているのかなと思います」と、12月はやり投げのトレーニングで真っ直ぐの質を高めた。

 年が明けてからはチームメイトの田村龍弘、佐藤都志也と自主トレ。12月に教わったトレーニングを継続して行いながら、田村、佐藤との自主トレでは「体幹、柔軟性、ランニング。ピッチングもしっかり受けてもらっていました」と体力強化に励んだ。

 春季キャンプでは、練習試合、オープン戦に向けて「いくらいいボールを投げても対バッターに対して、対戦できずに四球とか出していたら意味がない。まずはしっかりゾーンで強いボールを投げて、バッターと勝負できるところをアピールしたい」と話していたが、対外試合に2試合・5イニングを投げて、与えた四球は1つ。17日の広島との練習試合の1イニング目にわずか5球で三者凡退に仕留めるなど、ストライク先行の投球がここまではできている。

 「前半から一軍で入って去年の試合数の倍ぐらい投げたい。一軍で試合数を多く投げて、チームに貢献していきたい」。昨季まではロングリリーフを中心に好投しながらも、登板機会がなかったり、一軍登録抹消ということもあった。今季は昨季の17登板を上回る試合数を投げ、1試合でも多くチームの勝利に貢献していくつもりだ。

取材・文=岩下雄太

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