◆練習試合　日本ハム１８―３韓国サムスン（１７日、名護）

　日本ハム・郡司裕也捕手が途中出場から３本の適時打を放ち、計４打点と大暴れした。先発のスティーブンソンに代わり、４回の左翼守備から出番が到来。裏の攻撃で１死二、三塁と絶好機が巡ってくると、痛烈な２点適時打を中前へはじき返した。７回２死二塁では逆方向への右越え二塁打。８回１死一、二塁の場面でもきっちりと中前適時打を放ち、仕上げにかかった。

　試合後、新庄剛志監督は「いやあ。途中から出ていってセンター前、なんか簡単そうに打ちますよね、本当に」と打力を絶賛。チームとして１試合で計７死球をもらう展開となった中で、郡司は「最後の打席とか、顔の近くに（球を）通された後にしっかり踏み込んで打てた。その切り替えはシーズン中でも大事。ちなみに（中前打を打つのは）簡単ではないです。もう必死ですよ（笑い）。そう見えるなら、うれしいです」と表情を緩めた。

　今キャンプでは本職の捕手以外にも一塁、三塁、そしてこの日の左翼と、複数ポジションに挑戦中。レギュラー奪取を狙う中、練習では指揮官から助言をもらうことも多く「今日は『俺、最初プロでどこ守ってたか知ってる？　サードだよ』って。やっぱりどこでも守れたほうがいいなと思いましたし、今年に入って監督がすごく話しかけてくださるので、すごくうれしいです。励みになります」と背番号３０。沖縄キャンプでの実戦は残り４試合。「投手のレベルもどんどん上がってくると思うので、相手のローテ級の投手に対してしっかり結果を残していきたい。あとはどこを守ってもそれなりに守れるぞ、というところを見せていきたい」と更なるアピールを誓った。

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