藤川球児氏、ソフトバンク・和田毅は「和田毅投手を理解」した練習 ブルペン見学した若手の手本

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2024.2.14(水) 05:00

移動しながら話す(左から)和田毅と藤川球児氏 (カメラ・馬場 秀則)

 ソフトバンク・和田は最高の教材だ。この日のブルペン投球は首脳陣の意向で、新人ら若い選手たちが勉強のために見に来ていた。本人は「変なボールは投げられないと思った」と苦笑いだったが、引き締まった表情で左腕を振り、投球内容も中身が濃かった。

 やはり、実績のある投手は総じて直球を大事にしている。きれいな投球フォームか否かは直球の軌道、回転に表れる。それが分かっているから現段階では直球中心で投げ込み、理想とするフォームや動作を確認しているように映った。そういった姿は若手や行き詰まった選手のヒントになる。

 特に毅の場合は「和田毅という投手」を理解し、芯がある。取り組む練習の軸に“はやり廃り”がない。その上で、いろんなトレーニングなどに興味を抱く貪欲さを持ち合わせるから、キャリアを築く。コーチが伝えられない部分をプレーで示し、首脳陣の思いをつなげる存在といえるだろう。

 もう体が動かなくなった同級生(私)としては、今なお先発ローテを担って第一線で戦う姿はうれしい限り。毅と一緒に話ながら歩いている時に声援をくれたファンの方には「60歳まで現役やりますからね~」なんて勝手に返答したが、とにかく一日でも長くプレーしてほしい。(藤川 球児)

〇…和田はブルペンで今キャンプ自己最多となる50球を投げ込んだ。ネット裏のドラフト1位・前田悠(大阪桐蔭)らから熱視線を送られ「若い子が見てたんで、ちょっと力が入りました。少しでも彼らなりに気づきがあれば」と胸を張った。だが球児氏もネット裏にいたことには「全然気づかんかったわ」。同学年の盟友がファンの声援に「(和田は)60歳まで現役やりますからね~」と応じ、苦笑いを浮かべていた。

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