【日本ハム】伊藤大海が“エース道”継承の誓い…上沢直之からエール送られ「高めへの変化球」解禁

スポーツ報知

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2024.2.9(金) 07:13

ブルペン入りした日本ハム・伊藤大海 (カメラ・越川 亘) 

 開幕投手に内定している日本ハム・伊藤大海投手(26)が8日、レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手(30)から“エース道”を引き継ぐと誓った。沖縄・名護で行われた春季キャンプの練習前に先輩右腕からエールを送られ「次は自分が」と決意表明。第2クール最終日はブルペンで20球を投じ、更なる進化に向けて挑戦中の「高めへの変化球」を解禁した。

 ブルペンに伊藤の声が響いた。「カット(ボール)、高めに行きます」。意志を持って放たれた球は、高めに構えた伏見のミットに力強く収まった。両サイドに加え、テーマに掲げる高低の変化球を織り交ぜて計20球。「(高めは)狙って投げ切れると打者にもすごく近い所なので嫌な球になってくる。うまく使っていけるように、しっかり投げられるようにしたい」と新たな武器習得に意欲を見せた。

 目標の「15勝」へ、進化を追い求める。打者の目線に近く、一発をもらうリスクがあるため、一般的には“タブー”とされる高めへの変化球。伊藤も昨季、抜け球を被弾し「今まで高い球をすごく怖く思っていた」。それでも「狙っていないで(球が)行くから打たれるだけであって、狙って使う分には全然違うのかなと。メジャーの試合を見ていると(高めを)使っている選手がすごく多い」と挑戦の理由を明かした。

 投球の幅を広げるためのハイボール。コンビを組んだ伏見は「有効になると思う」と証言し、「左(打者)へのカットならインサイド高め。『高めはまっすぐだけじゃない』と打者の意識を強めるだけでも十分」とメリットを強調した。

 練習前には渡米を2日後に控えた上沢と記念撮影し「体の状態さえ良ければ確実に成績を残せる選手。僕とは違って本当に素晴らしい才能を持っているし、取り組む姿勢、興味を持って研究していく姿は僕にとっても刺激になった」とエールを送られた。「お兄ちゃん的存在で野球以外でも頼りにしていた。1年目からずっと一緒に行動させてもらって色々なことを教えていただいたので、次は自分が下の子たちに浸透させていけたら。実戦は先。まだまだスキルアップできるように」と背番号17。誰もが認めるエースへ。継承した思いを、結果と行動で示す。

(堀内 啓太) 

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