ロッテ・山口航輝、毎年掲げる“30本塁打”達成には「まず試合に出続けること」

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2024.1.29(月) 10:00

ロッテ・山口航輝 (C) Kyodo News

 ロッテの山口航輝はプロ入りから毎年30本塁打を放つことを目標に掲げている。

 30本塁打打つために必要なことについて、チーム最多の16本塁打を放った22年のオフに「甘いボールを1球に仕留めることだと思います」と話していたが、今年30本塁打を打つために必要なことについて改めて山口に質問すると、「まずは試合にずっと出続けることだと思います」と、試合に出場することを挙げた。

 「そこが一番。まず打席に立たないとそういう数字は達成できないと思いますし、1年間出てこその30本だと思うので、まずは開幕からスタメンで出て、最後まで出られるくらいじゃないと達成できないかなと思います。技術面でもまだまだなので、もっともっとレベルアップしないとダメだなと思います」。

 このオフは、30本塁打打つために足りないと感じた部分を磨いてきた。

 「確実性は絶対にないと思うので、そこを上げていけるようにやってきました。力だけで打つんじゃなくて体のバランスであったり、伝え方というのを意識しながらやってきました」。

◆ マリン移転後、日本人で30本塁打打った選手は0

 昨季26本塁打を放ったグレゴリー・ポランコが、球団では86年に50本塁打を放った落合博満氏以来となる本塁打王のタイトルを獲得したが、マリーンズは長年“長距離砲”に課題を抱えている。

 本拠地を千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)に移転してから30本塁打を放った選手は、M.ホール、ボーリック、D.メイ、フェルナンデス、ベニー、李承燁、レアードの7人しかいない。最後にシーズン30本塁打を放ったのは、19年のレアードと5年前の記録。日本人選手は初芝清氏の25本(95年・98年)がシーズン最多で、30本塁打を放った選手が誰もいない。

 山口は22年にチームトップの16本塁打を放ち、昨季は練習試合とオープン戦で7本のアーチを描き、30本塁打達成に大きな期待がかかったが、14本塁打だった。今季に向けて「本当にホームラン、打点とかで圧倒できるような数字を残すことが今年の目標」と掲げる。好不調の波を小さくできれば、30本塁打を打つ力は十分にある。今季こそ目標達成したいところだ。

▼ マリン移転後シーズン30本塁打以上放った選手
M.ホール(1993年 / 30本)
ボーリック(2001年 / 31本)
D.メイ(2001年 / 31本)
フェルナンデス(2003年 / 32本)
ベニー(2004年 / 35本)
李承燁(2005年 / 30本)
レアード(2019年 / 32本)

取材・文=岩下雄太

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