ロッテドラ2・大谷輝龍、目標は“新人王”「怪我なくやっていくことが一番」

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2024.1.26(金) 10:00

1月23日にブルペンで投球練習を行ったロッテ・大谷輝龍[撮影=岩下雄太]

 「1年間怪我なく過ごして、新人王を獲りたいと思います」。

 ロッテのドラフト2位・大谷輝龍(富山)は、昨年12月7日に行われた新入団選手発表会でこのように宣言した。

 年が明けて、1月11日の新人合同自主トレ後の取材で、新人王を獲得するために具体的にこだわっていきたい数字について訊くと、「全くないですね」とキッパリ。

 続けて「怪我なくやっていくことが一番だと思うので、その結果数字だったり、新人王だったり、結果的についてきてくれるような形がベストじゃないかなと思います」と、冷静に回答した。

 2月1日から春季キャンプがスタートする。新人選手はガツガツと開幕一軍入りへアピールしていきたいところだが、「一番は怪我なく、徐々に上げていけるように。キャンプ、オープン戦に合わせられるように順序よく作っていきたいなと思います」と、浮ついた感じは全くなく、自分のペースで考えて練習できる印象を受けた。

◆ ロッテの歴代新人王

 ロッテで最優秀新人に輝いたことのある選手は8人。そのうち投手は5人で、直近では2014年の石川歩が新人王を受賞している。

 00年以降新人王を獲得したロッテの選手を見ると、05年の久保康友、12年の益田直也、14年の石川といずれも投手。12年に新人王となった益田はプロ1年目、72試合に登板して、2勝(2敗)41ホールド、1セーブ、防御率1.67と抜群の成績を残し。72登板、41ホールド、43ホールドポイントは、新人の最多記録だ。

 チーム防御率は昨季リーグ5位の3.40だったが、投手陣は戦力的には充実しつつある。その投手陣に大谷がどう割って入ってくるのかーー。最速159キロのストレートとフォークが持ち味。競争を勝ち抜き、大谷が新入団選手発表会から度々口にする怪我せずプレーし、自身の持ち味を発揮できれば新人王にも期待が持てそうだ。

【ロッテ歴代新人王】
50年 荒巻 淳 48試 26勝8敗 防2.06
55年 榎本喜八 139試 率.298 本16 点67 盗12
69年 有藤通世 108試 率.285 本21 点55 盗4
74年 三井雅晴 31試 6勝5敗4S 防3.24
97年 小坂 誠 135試 率.261 本1 点30 盗56
05年 久保康友 19試 10勝3敗0H0S 防3.40
12年 益田直也 72試 2勝2敗41H1S 防1.67
14年 石川 歩 25試 10勝8敗0H0S 防3.43

取材・文=岩下雄太

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