【日本ハム】伊藤大海弟・駿航が駒大苫小牧高に合格…兄の母校から投手で甲子園目指す
スポーツ報知
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2024.1.25(木) 06:00
日本ハム・伊藤大海投手(26)の弟で、北海道鹿部中の伊藤駿航(とわ)投手(3年)が24日、駒大苫小牧高に合格した。中学時代は主に外野手を務めたが「高校ではエースと言われる投手に」と目標を設定。侍ジャパンの一員として昨年3月のWBCで世界一に貢献し、今季チームの開幕投手も任される兄の母校から、夢の甲子園出場を目指す。
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兄が高校3年間を過ごした校舎の前で、伊藤がホッと白い息を吐いた。「野球を始めた時からお兄ちゃんと同じユニホームを着たいと思っていた。今は素直にうれしいです」。推薦試験で第一志望の駒大苫小牧に合格。少し頬を緩め、右手で力強く白球を握った。
11歳上の兄・大海に憧れ、小学1年で野球を始めた。函館東シニアでは外野を主戦場に活躍。中学での公式戦登板は1試合にとどまったが「プロで活躍する兄の姿を見て、高校では投手で勝負がしたいと思った。エースと言われる投手になりたい」と新たに目標を定めた。
同じ右投左打。全国大会の経験こそないが、潜在能力の高さはピカイチだ。173センチ、67キロと細身ながら、母・正美さん(54)は「しぐさや体つきが高校入学前のヒロ(大海)にそっくり」。同校の佐々木孝介監督(37)も「投げ方含め、中学3年間ですごく大海に似てきた。伸び代を非常に感じる」と期待を寄せる存在だ。
忘れられない日がある。中1の冬。プロ1年目を終えて帰省した兄とキャッチボールをした。制球も定まらず肩慣らし程度で投げる姿を見た兄はその夜、怒り気味で母に漏らした。「意識が低すぎる」。伝え聞いた駿航は目が覚め「あの日を境に一球の大切さ、野球への取り組み方が変わった」と初心を胸に刻んだ。
海の街に生まれ、「素晴らしい船出を」と意味を込めて「駿航」と名付られた。「僕は下手なので努力するしかない。主力として甲子園に出て、いずれは兄を超えたい」。新調した黒のグラブは「伊藤大海モデル」。希望と誇りを胸に、駒苫のユニホームに袖を通す。
(堀内 啓太)
◆伊藤 駿航(いとう・とわ)2009年2月3日、鹿部町生まれ。14歳。鹿部小1年時に鹿部クラップーズで野球を始め、鹿部中では兄・大海(日本ハム)と同じ函館東リトルシニアでプレー。ポジションは投手と外野。173センチ、67キロ。右投左打。家族は両親と姉、兄。
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