【日本ハム】レイズとマイナー契約の上沢直之が語った家族、チーム、北海道、メジャーへの思い「革命的な何かが起きそう」

スポーツ報知

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2024.1.20(土) 08:22

メッセージ一の大型ビジョンを背に栗山CBO(右)、松本剛(左)と握手を交わした上沢(カメラ・堀内啓太)

 日本ハムからポスティングシステムを利用してレイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手(29)が19日、北海道・北広島市のエスコンで会見を行った。プロ12年間を回想しながら家族、チーム、北海道への思いを熱く語った。

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  ◆キャンプ初日から勝負

 ―レイズとマイナー契約を締結。今の気持ちは。

 「早くこういう場で正式にお話したいと思っていたので少しホッとした。キャンプイン初日から勝負しないといけない立場。すごく張り詰めている、気が張っている状態」

 ―複数球団からオファーがあった中でレイズから特に評価された点は。

 「『長い回を投げてくれることを期待している。高めに伸びる直球とフォークのコンビネーションがいい』と。僕のことを詳しく調べてくれている印象でした」

 ◆収入よりやりたい所で

 ―家族の存在は。

 「チームを決断する時も家族には相談しました。収入面を考えると他のチームの方が安定していたかもしれないけど『好きなところ、やりたいところでやるのが一番じゃない?』と言ってもらえてレイズを選択できる理由になった。これから負担は増えるけど、野球人生が終わった時に、家族皆が幸せでいられるようにしたい。一生懸命頑張ります」

 ◆思い切りやってこい

 ―新庄監督への思いは。

 「ファイターズで投げるのが好きですし、すごく悩んだ。マイナー契約でもアメリカで勝負させてもらうと決断した時は『すごくさみしくなる。一緒に戦って勝ちたかった』と。もっと新庄さんの力になりたかったのが正直な思い。あまり力になれずすみませんと言ったら『思い切ってやってこい』と。すごく感謝しています」

 ―日本ハムでの12年間。

 「思い出すと泣きそうになってしまう。いい時ばかりではなかったし、つらい時もたくさんあった。すごく心が折れそうな時もあった。周りの方々が僕を支えてくれた。一緒にできなくなると思うと急にさみしさが出てきています。改めて僕はファイターズが大好き」

 ―北海道への思いは。

 「プロに入るまで北海道と縁はなかった。入団して大好きになったし、今でも北海道に住みたい。北海道という地をここまで深く知ることができて本当によかった。住んでいる方、環境、全てが大好き。オフシーズンは北海道に帰ってきたい」

 ―移籍交渉の舞台裏は。

 「評価してくれた球団は何球団かあったので期限ギリギリまで悩みました。期限最終日は本当に濃い一日を過ごしたなと感じます。代理人とか家族と結構めまぐるしく契約の話がどんどん入っていたので『どうしよう?』って。すごく刺激的な一日でした」

 ◆決断後はドッと疲れが

 ―人生の中でも最も濃い日になった。

 「かもしれない。決断した後はドッと疲れが来た」

 ―渡米先では他の日本人選手の大型契約も耳に入っていた。

 「(大谷)翔平、(山本)由伸、今永が決まった時もずっとアメリカにいた。毎日チェックしながら過ごしていた。翔平が決まった時はドジャースの近くに部屋を借りていたのでショップに行って『もう翔平の番号があるんだ。早いなあ』って。買ったりはしなかったですけど(笑い)」

 ―マイナー契約を選ぶにあたって怖さ、不安は。

 「悪かった時のことはあまり考えない。今年結果を残さないと来年の大きい契約は待ってない。どこのチームに所属しても絶対に春のキャンプから結果を残すことは変わりなかったので怖さはなかった」

 ―はい上がる姿を日本の選手に見せたい気持ちは。

 「僕みたいな選手がアメリカ、メジャーで投げられたら、革命的な何かが起きそうな気はする。球速も速くない、驚くような球もないけど抑えられる、と見せられたら日本球界にとってもいいと思う」

 ―メジャーに昇格すればダルビッシュ(パドレス)、大谷(ドジャース)との投げ合いが実現する可能性も。

 「そこ(メジャー)で投げるためにアメリカに行かせてもらうので、すごく楽しみ。一日でも早く投げられるように頑張ります」

 〇…二刀流左腕・矢沢が2ケタ本塁打を目標に掲げた。投打とも仕上がりは順調で、この日は千葉・鎌ケ谷の球団施設で捕手を座らせてブルペン入り。11月に有鉤(ゆうこう)骨の摘出手術を受けた右手の回復も順調で、すでにマシン打撃を再開している。2年目へ向け「2ケタ本塁打。ホームランがポンポン出るバッターじゃないんで、2ケタ打つということは、それなりに打席に立ててると思いますし。いっぱい試合出てれば投手としての登板も増えてくる」と目標を語っていた。

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