積極補強が続く日本ハム 高まる最下位 → リーグ優勝への期待

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2024.1.9(火) 17:00

日本ハムの入団記者会見で新庄監督(左)と握手する山崎福 (C)Kyodo News

 日本ハムは8日、フランミル・レイエス選手との契約合意を発表した。

 レイエスは19年にパドレスで27本塁打、ガーディアンズで10本塁打、2球団合計で37本塁打を放ち、ガーディアンズ時代の21年に30本塁打を放つなど、メジャー通算108本塁打を放った長距離砲だ。ロイヤルズでプレーした昨季は19試合に出場して、打率.186。2本塁打、7打点だった。

 新庄剛志監督は球団を通じて「最近の外国人選手の中では、一番スイングスピードが速いんじゃないかな。とにかくぱパワーが凄いね」と評価し、「力まず軽くミートするだけで、逆方向に放り込んだ映像を何回も見たからね。しかも追い込まれてから!! 気になるのは三振率が高いことだけど、エスコンは球場が広くないし、軽く振っても入るんだ、というコツを掴んでくれたら三振は減るし、率も上がってくる。今からラインナップを考えるのが楽しみになってきたばい」と期待を寄せた。

◆ 外国人を積極的に補強

 日本ハムは今オフ、積極的に選手を補強している。FAでオリックスから山﨑福也を獲得すると、外国人選手もマイナーで昨季44盗塁をマークしたアンドリュー・スティーブンソン外野手、メジャー通算35試合に登板したパトリック・マーフィー投手、最速162キロ超のアニュラス・ザバラ投手、吉田輝星投手との交換トレードで黒木優太投手を補強した。現役ドラフトではソフトバンクの水谷瞬選手を獲得。

 さらに、左のエース・加藤貴之が国内FA権を行使せず残留し、昨季チーム2位の15本塁打を放ったアリエル・マルティネスの契約延長も発表された。エース・上沢直之がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指すことになったが、戦力的には昨年から上積みされている。

 ここに野手陣でいえば、万波中正、清宮幸太郎、野村佑希といった期待の大砲が昨季以上の活躍をし、センターラインの固定、投手陣も開幕投手内定の伊藤大海、加藤、山崎福の先発3本柱は強力で、昨季救援防御率2.95だったリリーフ陣が変わらず安定した投球を見せれば、かなり期待の持てる戦いができそうだ。不確定要素は多いが、ガチっと噛み合えば、21年のオリックスのように前年最下位からリーグ優勝というのも夢ではない。

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