【日本ハム】新設ポスト就任の栗山英樹氏「やりたいこともある。(過去の)反省ももう一回掘り起こして」

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2023.12.26(火) 18:03

2024年1月1日付での日本ハムCBO就任が発表され、エスコンフィールド北海道で笑顔でポーズを取る栗山英樹氏(カメラ・堀内 啓太)

 日本ハムは26日、栗山英樹氏(62)が2024年1月1日付で「チーフ・ベースボール・オフィサー」(Chief Baseball Officer、以下CBO)に就任することが決まったと発表した。 CBOは24年に創設50周年の節目を迎える球団の基盤強化・発展と、チームの編成強化を推進するために新設されたポストで、球団運営とチーム編成の役割を担う。球団幹部によれば「チームの長期的な方向性、チーム全体の方向性であったり。野球に関しては最高責任者という位置づけ」となる。

 栗山氏はこの日、エスコンフィールドで取材に応じ「本当にやらなければならないことが、野球のためにあると思う。しっかりとやっていきます」と決意表明。「少し時間をかけながら、一言でいえば『大国を治むるは小鮮を煮るが如くす』。(大きな国を治めるには、小さな魚を煮るときにむやみにかき回すと身が崩れてしまうので、そっと様子を見ている必要がある。政治とはそのようなもので良い、という老子の主張より)。それが全てを物語っている。時間をかけながら、とにかく見る。自分がファイターズに関わっていたときの反省も、もう一回掘り起こして。何が必要で何が不必要かをしっかり見る。時間をかけて動き始めます」と口にした。

 優先事項としては「環境、スカウティング、育成」を掲げ「今はまずそこが大事な要素になってくる。その順番にやっていかなければいけない」。今季までは球団プロフェッサーという立場だったが「プロフェッサーは新人の選手の教育(が役目)。全体的に、編成も含めて全てのところ。やりたいこともあるので。WBCを含めて野球に興味を持ってくれた多くの人がいる中で、多くの人が愛してくれるチームをつくるにはどうしたらいいのか?と。そこに向かってやっていきます」と説明した。

 CBOとして選手、施設など「全て」を見ていくといい「全てのポジション、人、モノを含めて。何が必要で何が不必要かをまずは自分で把握する。長く(チームに)いたから、とかそういうのは一切消しているつもり。0から、このチームが誰からも愛してもらえるのに必要なものと、そうじゃないものを考えて、感じて、勉強させてもらいたい。まだ勉強しないといけないことがいっぱいある」と足元を見つめた。

 3年後や近い将来、目指すべきチーム像については「本当に愛される、このチームで野球をやりたい、このチームを応援したい、このチームに入れさせたい、全て含めて愛される。それは日本で、ということではなく、世界に誇れるチームになれるように、みんなで一生懸命」と語った。

 重要事項の一つ「スカウティング」に向けては、アマチュア野球の現場にも積極的に足を運ぶ方針で「まずは徹底的に自分が足を使って、というところが大事になってくる。一番わからないのはそこの部分で自分が経験していないところなので。まずは体験して、感じて、自分がやっていた時のこと含め、必要なものが何なのかしっかり見つけて」と見通しを口にした。

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