オリックス・中川圭太内野手（２７）が４日、大阪・舞洲の球団施設で３０００万円増の９０００万円で契約を更改した。「すごくいい評価をしてもらいました。来年も頑張りたい」。リーグ３連覇を果たした“ナカジマジック”の申し子として、大幅アップを勝ち取った。

　今季は自己最多１３５試合に出場。１０９試合が昨季１５試合にとどまった中堅のスタメンで、外野の３ポジションに一塁も守った。打っても１～９番まで全打順を務め、打率２割６分９厘でキャリアハイの１２本塁打に５５打点。シーズン１３５通りのオーダーを組んだ中嶋監督の欠かせないピースになった。交渉役の久保管理部長も「全ての打順で器用にこなしてくれた。複数ポジションもプラス査定」と高く評価した。

　さらなる飛躍を期す６年目の来季へ、広島からＦＡ加入した西川に教えを請う考えだ。「天才的な打撃をする方。本当にいろいろなことを勉強させていただきたい」。ミート率などを向上させ、「３割以上打てれば」と自身初の大台を狙う。

　昨年から希望の背番号への変更を球団と話し合ってきたが、６７番を全うすることを決めた。「『６７はオリックスの中川』と言ってもらえるように。全試合出たい」。中嶋チルドレンが打線の屋台骨を担い、４連覇の原動力になる。（小松　真也）

　〇…中川圭は母校・ＰＬ学園の硬式野球部の復活を願った。１８年ドラフト７位で入団し、現時点では最後のＰＬ戦士。現役選手も前田（現米大リーグ・タイガース）と２人だけに「母校が復活してくれたらうれしいと思うし、それを楽しみに僕も頑張りたいと思う」とエールを送った。今年の８月に休部状態だった野球部に１年生１人の入部が許可された報道があった際にも「すごくうれしい気持ちになった」と喜んでいた。

関連ニュース

・【オリックス】中川圭太、３０００万円増の９０００万円　全打順＆何でも屋査定に「ありました」
・【オリックス】阿部翔太、２０００万円増の６０００万円で契約更改「しっかり評価していただいた」
・【オリックス】デビューから７連勝中の東晃平「いけるところまで頑張りたい」堀内恒夫氏の１３連勝目指す
・【オリックス】山下舜平大が４７１％増で更改　憧れダルビッシュと同じ背番号１１「格好イイっす」
・【オリックス】２０２３年契約更改一覧