オリックス・内藤鵬内野手が２８日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉に臨み、現状維持の６００万円でサインした。プロ１年目を振り返り「毎日、試合をするのは難しいことだなと思った。来年はけがなく野球をやりたい」と巻き返しを誓った。

　日本航空石川から昨年のドラフト２位で入団。キャンプでは持ち味の長打力でアピールしたが、５月５日のウエスタン・阪神戦（甲子園）左膝を痛め、同１９日に「左膝鏡視下外側半月板縫合術」を受けた。シーズン終盤に実戦復帰したが、悔しい１年となった。

　「周りの選手と比べて練習量が足りなかった。このオフで他の選手より練習しないといけない。今まではパワーに頼ってきたので、キレを出したい」と自ら課題を挙げた。

　「緊張しました」と振り返った初交渉の席では球団から「（寮の）ご飯はおいしいか？」と問われるなど、和ませてもらった。「（日本シリーズは）テレビで見ました。自分も早くあの舞台でやりたいなと思いました」。高校通算５３本塁打を誇ったスラッガー候補が、プロ２年目こそ真価を発揮する。

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