日本ハム・吉田輝星がオリックス・黒木優太と電撃トレード ドラ1から5年「心機一転頑張りたい」

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2023.11.25(土) 06:00

オリックスへトレードとなった吉田

 日本ハム・吉田輝星投手(22)とオリックス・黒木優太投手(29)の交換トレードが成立し、24日に両球団から発表された。経験豊富な投手を求める日本ハムと、かつて甲子園を沸かせた右腕の潜在能力を高く評価するオリックスの思惑が一致した。吉田は5年間在籍した日本ハムへの感謝を胸に「危機感を持って、もう1回気を引き締め直して心機一転頑張りたい」と誓った。

 衝撃の発表から約4時間後。紺色のスーツ姿で札幌市内のホテルに姿を現した吉田が素直な思いを明かした。「そうですね…。初めての体験で実感が湧いていないです」。21日の契約更改から、わずか3日後の電撃トレード。通達されたのはこの日の午前だった。約7分間の取材で4度繰り返した「驚き」が、22歳の心中を示していた。

 18年夏の甲子園で“金農旋風”の立役者となり、同年ドラフト1位で入団。プロ5年間は64登板で防御率6・23で「うまくいかないことの方が多かったですが、ファンの皆さんにはすごい応援してもらいました」と感謝の思いを口にした。

 新天地は同郷の中嶋聡監督(54)が率いるオリックス。対戦時は欠かさずあいさつに出向き「すごく監督らしくて優しい方」。新庄監督は「オリックスは若い子たちの球団になっている。彼は男前だし、一番人気…になるんじゃないですか。あとは結果。期待しています」。来季、5月8日の楽天戦は秋田・こまちスタジアムで開催される。有望な若手が次々と台頭するパ王者球団で、甲子園を沸かせた22歳が再スタートを切る。(内田 拓希)

 ◆吉田 輝星(よしだ・こうせい)2001年1月12日、秋田市生まれ。22歳。金足農3年だった18年夏、秋田大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝ち。決勝で大阪桐蔭に敗れ、準優勝も「金農旋風」を巻き起こした。同年ドラフト1位で日本ハム入団。175センチ、83キロ。右投右打。

 ◆黒木 優太(くろき・ゆうた)1994年8月16日、神奈川県生まれ。29歳。橘学苑から立正大を経て16年ドラフト2位でオリックス入団。ロッテのエースだった黒木知宏氏と同じ背番号「54」をつけ、愛称は「オリのジョニー」。19年に右肘内側側副じん帯再建術。22年に4年ぶりの1軍登板。179センチ、85キロ。右投左打。

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