【電撃発表】日本ハム・吉田輝星とオリックス・黒木優太が交換トレード 金農旋風の立役者が関西で再起
スポーツ報知
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2023.11.24(金) 13:00
日本ハム・吉田輝星投手とオリックス・黒木優太投手の1対1の交換トレードが成立し、24日、両球団から発表された。先発、中継ぎと経験豊富な投手を求める日本ハムと、かつての甲子園のスター選手を開花させたいオリックスの思惑が一致した。
吉田は金足農(秋田)3年の夏の甲子園で1回戦から準決勝まで5試合連続完投勝利を収め、「金農旋風」の立役者となった。決勝では根尾(中日)、藤原(ロッテ)らを擁する大阪桐蔭に敗れたものの、爽やかな戦いぶりが社会現象となり、その年の10月にドラフト1位で日本ハムから指名された。
プロ4年目だった昨季は51試合に登板し、2勝3敗、防御率4・26の数字を残したものの、今季は開幕からコンディションが上がらず、わずか3試合の登板に終わった。21日には400万円ダウンの1600万円で契約を更改したばかりだった。ただ、伸びのある直球を生かした強気のマウンドさばきをオリックスの首脳陣は高く評価。中嶋監督と同郷の秋田出身という縁もプラスに働きそうだ。
黒木は立正大から16年のドラフト2位でオリックスに入団。1年目は55試合、2年目は39試合に登板したが、19年に右肘内側側副靭帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)などを受け、長期離脱。育成選手を経て、昨年、1軍での復帰登板を果たしたが、今季も12試合の登板で1勝5敗、防御率6・58だった。
近年は分厚い選手層にも阻まれ、結果に恵まれていないが、最速156キロを誇る剛腕は、新庄監督の好みとも一致。先発、ロングリリーフ、抑えと役割を問わずに投げられるユーティリティーぶりも、日本ハムの補強ポイントと合致した。
昨年11月にもオリックスは日本ハムに斎藤(現中日)を放出し、石川亮を獲得するトレードを成立させた。また今オフも近藤を巨人に金銭トレードで送り出すなど、積極果敢な動きを見せている。エース・山本由伸投手がポスティング・システムで米大リーグに移籍を目指すなか、リーグ4連覇と日本一奪回に向け、戦力整備を怠らない。
吉田輝星投手「ドラフト1位でファイターズに獲得してもらって、5年間優勝に貢献するような活躍ができずに申し訳ないですし、すごく悔しいです。たくさんの方々に支えられて感謝しかありません。ファンの皆さん応援していただいて、ありがとうございました」
黒木優太投手「突然のことで驚きましたが、必要とされた環境でプレーできるということは野球人としてうれしいことだと思います。手術やケガでチームに貢献できなかった時期もありましたが、良い時も悪い時もいつも温かく応援してくれたファンの皆さんには感謝の気持ちしかありません。ファイターズでも必要とされたところでベストパフォーマンスが出せるように頑張りたいと思います」
◇吉田 輝星(よしだ・こうせい)2001年1月12日、秋田市生まれ。22歳。金足農3年だった18年夏、秋田大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝ち。決勝で大阪桐蔭に敗れ、準優勝も「金農旋風」を巻き起こした。同年ドラフト1位で日本ハム入団。19年にプロ初登板初勝利。プロ通算64試合で3勝9敗、5ホールド、防御率6・23。175センチ、83キロ。右投右打。
◇黒木 優太(くろき・ゆうた)1994年8月16日、神奈川県生まれ。29歳。橘学苑(神奈川)から立正大を経て16年ドラフト2位でオリックス入団。ロッテでエースを担った「ジョニー」こと黒木知宏氏と同じ背番号「54」をつけ、オリのジョニーと呼ばれていた。プロ通算133試合に登板し、10勝11敗、3セーブ、47ホールド、防御率4・37。179センチ、85キロ。右投左打。
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