【オリックス】山崎福也、FA権行使表明…ソフトバンク、ヤクルト、DeNAなどが大争奪戦へ

スポーツ報知

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2023.11.8(水) 05:00

山崎福也

 オリックス・山崎福也投手(31)が7日、8月に取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を正式に表明した。京セラD内の球団事務所を訪れ、FAの申請書類を提出。今季年俸6000万円は人的、金銭ともに補償が発生しないCランクとみられ、複数球団による大争奪戦に発展する可能性が高くなった。

 山崎福は素直な思いを打ち明けた。「一野球人としてオリックスを含めて、他球団の自分への評価も聞きたいと思いました」。FA宣言選手として15日に公示され、16日からオリックスを含めた他球団と交渉が解禁。「しっかり投げられる環境。自分が活躍できる場所というのを、一番に置いて考えていきます」と方向性を固めていくつもりだ。

 9年目の今季は自己最多の11勝を挙げた。リリーフ起用も可能な万能左腕は、打撃にも非凡なセンスを持っている。「毎年の楽しみです」と言う交流戦では今年も5打数2安打と活躍。通算打率も2割7分3厘を残しており、セ・リーグ球団にとっても魅力的な存在といえる。正式に権利を行使したことで、ソフトバンクに加え、ヤクルト、DeNAなどが本格調査に乗り出すことが確実だ。

 FA宣言後の残留を容認するオリックスからは、4年契約と年俸の大幅増を基本線に慰留されている。「自分自身を成長させてもらったオリックスには、本当に感謝しています。まだまだ野球人生は続くので、なるべく早く結論を出せるようにやっていきたい」。今後、球団の公式行事などには参加する予定。オリの「隠れ二刀流」が、大きな注目を集めそうだ。(長田亨)

 ○…オリックス・横田球団本部長が、山崎福のFA宣言に理解を示した。日本シリーズが終了した5日の試合後に決断を伝えられ、この日は申請書類を受理。「球団としては繰り返し、残ってほしいことを伝えている。彼が取った権利なので、しっかりと話を聞けばいいと思う」と語った。年俸6000万円からの大幅増と4年契約を軸に残留交渉を継続する方針。「また一度、しっかりした話を」と今後の見通しを示した。

 ◆山崎 福也(やまさき・さちや)1992年9月9日、埼玉・所沢市生まれ。31歳。日大三で2年夏に甲子園初出場。準優勝した3年センバツでは、大会タイ13安打。明大では通算20勝。14年ドラフト1位でオリックス入団。22年日本シリーズでは計9回無失点で優秀選手賞。今季は23登板で自己最多11勝(5敗)、防御率3・25。父・章弘さんは元巨人捕手。188センチ、95キロ。左投左打。

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