オリックス、田嶋が7回無失点も…8回に救援陣一挙6失点、逆転負けで崖っぷち

ベースボールキング

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2023.11.2(木) 21:48

8回に山﨑颯(背番63)の交代を告げるオリックス・中嶋監督(左端)

SMBC日本シリーズ2023第5戦
○ 阪神 6 - 2 オリックス ●
<11月2日・甲子園>

 阪神が日本シリーズ第5戦を制し、3勝2敗で日本一に王手。逆転負けのオリックスは崖っぷちに追い込まれた。

 オリックス打線は4回、二死無走者で6番・ゴンザレスが今シリーズ1号ソロを左中間席へ運び先制。7回は二死一塁で3番・森の二ゴロが阪神野手陣のダブルエラーを誘い、労せず2-0とリードを広げた。

 3年連続の日本シリーズ先発となった田嶋は、初回に自らの失策などで一死一、三塁のピンチを招くと、4番・大山に右翼ライン際への飛球を許した。この打球を右翼・森がファウルエリアで捕球したかの見えたが、滑り込んだ勢いでグラブからボールがポロリ。捕球していれば三塁走者が悠々とタッチアップ生還できるタイミングだった。

 一死一、三塁で仕切り直しとなった田嶋は大山を空振り三振に仕留めると、スタートを切っていた一走・森下の盗塁を女房役・若月が阻止。結果的に併殺でピンチを脱し、森の落球が結果的に“吉”と出た。

 田嶋は2回のピンチも無失点で切り抜けると、3回以降は尻上がりの投球。終わって見れば7回4安打無失点の好投でマウンドを降り、5回の第2打席では内野安打を放ち、これがプロ入り初安打となった。

 オリックスは2点リードの8回から継投に入るも、2番手の山﨑颯が先頭の8番・木浪に内野安打を許すと、二塁・安達の送球エラーも重なり無死二塁のピンチを招いた。山﨑颯は代打・糸原に左前打を許すと、続く1番・近本には右前適時打を浴び失点。続く中野に犠打を決められたところで降板となった。

 1点リードの一死二、三塁で火消しを託された3番手の宇田川だったが、3番・森下に痛打。追い込んだあとの低め直球を左中間へ弾き返され2-3と逆転された。宇田川は続く大山にも中前適時打を浴び、一死も奪えず降板。代わった阿部も7番・坂本に右越えの2点適時三塁打を許し、悪夢の一挙6失点で逆転負けとなった。

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