◆２０２３　パーソルクライマックスシリーズ　パ・ファイナルステージ第３戦　オリックス２―０ロッテ（２０日・京セラドーム）

　オリックスが接戦をものにして３勝１敗（１勝のアドバンテージ含む）とし、３年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。

　両軍無得点の８回に先頭の杉本の左翼線二塁打から２死三塁の好機をつくり、若月が左前へ決勝打を放った。さらに２死一塁で代打・頓宮の左翼線適時二塁打でダメを押した。

　初回から２イニング連続で満塁機を逃すなど、重苦しい展開が続いたが、頼れる女房役が均衡を破った。

　先発の東はＣＳ初登板初先発で５回４安打無失点の好投。１５０キロ超の直球に１００キロ台のカーブを織り交ぜるなど、緩急自在の投球でマリーンズ打線を封じた。今季無傷の６勝を挙げてブレイクした右腕が役目を全うした。

　６回は小木田がつなぎ、７回には１９日の第２戦で救援失敗した山岡がリベンジ投球でピンチをしのいだ。８回の宇田川、９回の平野佳が仕事を果たし、リードを守り抜いた。

　２１日の第４戦は宮城が先発予定。引き分け以上でＣＳ突破が決まる。６４年の阪神と南海（現ソフトバンク）以来、５９年ぶりとなる日本シリーズの関西ダービーが現実味を帯びた。

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