最終局面で復活の兆しのロッテ・中村奨 坂口氏は本塁生還に「調子のいい時のロッテの攻撃」
ベースボールキング
- ニュース
2023.10.7(土) 06:44
ロッテ・中村奨吾 (C)Kyodo News
◆ 「大事な時に繋いで行ける選手だと思う」ロッテは5日、本拠地でのオリックス戦に12-1で大勝。今季最多の21安打で12得点を奪い、試合の無かった2位・ソフトバンクとのゲーム差を「0.5」に縮めた。
CS出場権を死守すべく負けられない戦いが続くロッテだが、この日は9番に座った主将の中村奨吾が4打数3安打3打点の活躍で攻撃陣をけん引した。
まずは2点をリードする3回、一死一塁から左安打を放ちチャンスを拡大すると、藤原恭大の適時打の間に三塁に進んでから、続く藤岡裕大が浅めに放った打球を左翼手が捕球した瞬間スタートを切りヘッドスライディングで本塁生還に成功。
さらに続く5回に二死一・三塁の場面で回ってきた打席では8球粘った末に三遊間を破る適時打を放ち2試合連続の打点を記録すると、とどめに7回にまたも適時打を放ち、この日合計3打点をマークする暴れっぷりを見せつけた。
前半戦の鬱憤を晴らす勢いで勝利したロッテだったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた高木豊氏は「この選手が引っ張ればもう(チームも)間違いない」と久々の猛打賞を達成したロッテの主将に熱視線を送った。
同じく出演した坂口智隆氏も「今年は成績的には苦しい思いをしたと思うんですけど、やっぱり大事な時に走塁であったり打撃で繋いで行ける選手だと思う」と中村奨の勝負強さを高評価し、続けて特に目を引いた場面として3回の本塁生還の場面に言及。
「これ外野手が後ろから入りやすい打球なんですけど、躊躇なくスタートを切って得点にする。調子のいい時のマリーンズの攻撃が見れましたね」と振り返り、バックホームが容易な態勢で捕球されながらも得点に結びつけた高い判断力を称賛。難しいプレーを確実にこなすロッテの状態の良さを語った。
中村奨は今季ここまで135試合で打率.219に併殺打20はいずれもパ・リーグワーストと苦しいシーズンを過ごしていたものの、10月に入ると4試合で打率.333(15-5)に5打点と復調の気配を漂わせている。
最終局面で調子を上げてきた頼れる男は、ロッテをCS出場に導けるだろうか。坂口氏は最後に「若い選手に影響を与えられる選手だと思うので、本当に頑張って欲しい」とエールを送って締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』