最速161キロ右腕ロッテ・大聖「プロの世界はそんなに甘くないと思う」、「1年勝負」

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ロッテ・大聖(撮影=岩下雄太)
ロッテ・大聖(撮影=岩下雄太)

 「まずは結果を出すことを目的に。自分の投球をすることぐらいかなと思います」。

 都城春季キャンプ中に練習試合、オープン戦に向けて意気込んでいたロッテのドラフト7位・大聖(Honda鈴鹿)は、ここまで対外試合2試合に登板して無失点に抑えている。

 対外試合初登板となった2月18日の広島との練習試合では、4-1の6回にマウンドに上がり、先頭の渡邉悠斗に初球を捉えられ二塁打を許すと、続く佐々木泰には1球もストライクが入らず四球。坂倉将吾を右ゴロ、中村奨成を遊併で、走者を出しながらも無失点で切り抜けた。

 2度目の登板となった2月23日の中日とのオープン戦では、0-8の8回に登板し、先頭の樋口正修を初球のストレートで遊ゴロ、続く代打・田中幹也を1ボールから2球目のインコースストレートでバットをへし折る三ゴロ、最後は三上愛介を1ボール2ストライクから外角のフォークで空振り三振。実戦2度目の登板も無失点に抑えた。

◆ 最速161キロ

 大聖は社会人1年目まで投手と野手の“二刀流”で、投手一本で本格的に取り組んだのは、昨季からと伸び代十分。昨年ドラフト会議後に行われた日本選手権では、ヤマハ戦で自己最速の161キロを計測した。

 都市対抗と日本選手権の投球映像を見ると、日本選手権では投球フォームが走者がいない時にノーワインドアップに変更され、並進運動の時のフォーム(横の動き)も少し変わったように見える。

 その理由について、「僕個人でパーソナルトレーニングを受けている方がいるんですけど、その方に大学時代からお世話になっていて、信頼しています。その方のトレーニングのおかげで成長した部分がすごくあります。僕が調子が悪いなという時に、しっかり話をして、トレーニングした中で、あのフォームが一番しっくりきました。自分の一番力を発揮できるフォームがあのフォームでした。自分でも言語化もできますし、どういう理由で変えたと話すと長くなるんですけど、自分でも理解しながらトレーニングした結果がああいうフォームになったのかなと思います」と説明した。

 投球フォームを変更した日本選手権で自己最速の161キロを記録し、「感覚が一番変わったかなと思います」と明かす。

 1月に行われた新人合同自主トレでは、1月15日に初めてブルペン入りし、捕手を立たせて20球投げ込むと、4度目のブルペン入りとなった1月22日に初めて捕手を座らせて投げ込んだ。都城春季キャンプでは2月1日にブルペン入りし、2月11日にライブBPに登板。宮崎竜成、松川虎生相手に合計19球を投げ、安打性の当たりは0。大聖の球を受けた寺地隆成は「重い系というか、ズドンとくる感じだったので、良かったと思います」と振り返った。

 ブルペンでの投球を見ていると変化球は、カットボール、フォークなどストレートに近い軌道の球を投げていた。ピッチトンネルを意識しているのだろうかーー。

 「そうですね、そこが一番大事かなと思うので。まっすぐに近い球を投げるなら、そこはしっかり意識して投げるようにしています」。

 変化球の位置付けについては「全球種勝負球」という考え。「プロの世界はそんなに甘くないと思う。基本的に今投げている球種はしっかり投げられているので、全部勝負球にしてもいいのかなと思います」と気を引き締めた。

 ドラフト7位入団ではあるが、大卒社会人出身の24歳。学年では横山陸人、上田希由翔らと同じ“2001年世代”で、即戦力としての活躍が期待される。

 「即戦力と言われていますけど、誰でも1年勝負だと思うので、どの世代のピッチャーでも野手の方でも、1年目から結果を出すことを目標にやっていると思う。そこは僕も変わらず、しっかりやっていこうと思います」。まずは開幕一軍を目指し、しっかりとアピールしていく。

取材・文=岩下雄太

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